三祖信心銘<2>
「禅家語録 2」
世界古典文学全集 36B 西谷 啓治 , 柳田 聖山 1984/01 筑摩書房単行本: 523p
「三祖信心銘」<2>
BIHL3-1に登場する「信心銘」ではあるが、Oshoは、この本が最も初めに位置するべき本であると訂正する。Oshoには別途「信心銘」と銘打つ講話録一冊がある。
一も成り立たないような、究まりつくした根源的な境地、いいかえれば至道には、ああしてはいけないよ、とかこうでなければならぬかという、窮屈な定則(きまり)はない。したがって、そこでは当然に心が平等の理に契(かな)う。つまり一切のものを平等一如として受けとることができる。だから作為的計らいなどはあろうはずもない。もちろん迷いや疑いもまったく解消してしまうから、われすなわち仏なりという正しい信念が確立する。
事にふれ、物に対しても、不動の正信で対処することができる。そのような日常が正信三昧ならば、朝から晩まで存分に働きながら少しも停滞することもなく、妄想憶念に捉われることもなく、無為自然で過ごすことができる。心はいつも虚であり、虚であれば一点の曇りもなく明鏡のように対象を写すから、心を労するようなことは何もない。その虚明自然の世界は、とても識情や思量の及ぶところではない。p110「三祖信心銘」
三祖僧璨の消息を伝えるこのテキストは、至って簡潔であり、まさに「一も成り立たないような、究まりつくした根源的な境地」を語っている。まさに当ブログの今後の「No Books No blog」への道筋を占うべき詩句である。まさに至道。しかし、言うは易く、行うは難し。そのような目標を立て、名コピーを打ち立ててキャンペーンを行ったからと言って、必ずしも実態がともなってくるとは限らない。
この「禅家語録2」は、何度も借り出してきている本ではあるが、それこそつまみ食いしているだけで、一冊の本として読んだことがない。次回は、この本のどこ、ということではなく、この本一冊として読んでみようと思う。
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