預言者 佐久間彪・訳
「預言者」 大型特装版
[単行本] ジブラン カリール (著), 佐久間 彪 (翻訳) 1984/6 至光社 単行本: 96p
Vol.3 No.0074☆☆☆☆☆
すでに何種類もこの本の邦訳には出会ってきたから、もうほとんど完読したと勘違いしていた。佐久間彪・訳の「預言者」ポケット版もだいぶ前に読んだし、佐久間訳は他にないと思っていた。ところがどっこい、こちらの大型特装版のほうが先にででており、版も大型だ。
先日、船井幸雄監修版の中に、たくさんのカリール・ジブラン自筆の絵がたくさん挟まっていたので、大変感激したが、とんでもない、こちらのほうが本家本元で、版も大きいだけに挿画も見事である。この本、いつも行く図書館の書庫に眠っていた。
そこでひとりの男が言った。お話しください。「自らを知る」ことについて。
アルムスタファは答えて言った。
あなたの心はひそかに知っているのです。日々夜々の秘密を。
しかしあなたの耳は聞きたがっています。あなたの心の「知」の声を。
自分の魂がすでに知っているものを、あなたは言葉で知りたいと思う。
自分の夢の裸の体に、指で触れたいと思う。
それはそれでよいのです。
魂の隠れた泉は溢れ出るもの。そしてささやきながら海に流れ入るもの。
あなたの無限の深みにある宝は、あなたの眼に触れたがっているのです。
しかし、その知られざる宝を、秤で量ってはなりません。
そして、あなたの「知」の深みを、測り竿や測り綱で探ってはなりません。
なぜなら、「自ら」は極みなく果てしない海だからです。
言ってはなりません。「私は真理を見つけた」と。言うならば、「私は真理のひとつを見つけたと」。
言ってはなりません。「私は魂の道をみつけた」と。言うならば、「私の道を歩む魂に出遭った」と。
なぜなら魂は、およそ道という道を歩む。
魂は一本の線の上は歩まず、葦のように育つものでもない。、
魂は広がって行くのです。無数の花弁を持つ蓮の花のように。 p53「「自らを知ることについて。
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