触発する図書館<1>空間が創造力を育てる
「触発する図書館」<1> 空間が創造力を育てる
大串 夏身 (著), 高野 洋平 (著), 高木 万貴子 (著), 鳴海 雅人 (著) 2010/04 青弓社 単行本: 141p
Vol.3 No.0068☆☆☆☆★
それは人間の可能性を高めることにつながります。その意味で、図書館の可能性とは人間の可能性だといえます。
図書館の空間とは、人間をより創造的なものへ成長させる空間です。人間の認識は、額主を通してあらかじめ定められた体系的なものへと整備されていくものではなく、科学や社会や文学など個別領域の認識が一人の人間のなかでそれぞれに影響し合いながら、経験や学習や人との交流を通して成長して融合したものです。p008大串「プロローグ」
そうそう、「人間の可能性」が最近の当ブログを支えるテーマの一つに成長してきたのであった。
アレクサンドリア図書館は、西ローマ帝国が崩壊したあと、急にその姿を消します。パピルスや羊皮紙に書かれた数十万の本も姿を消しました。それらの一部は東ローマ帝国に図書館に伝えられました。
西ヨーロッパは羊皮紙の写本の時代に入ります。図書館の規模も多くて数百冊、1千冊以上の蔵書を持つ図書館はまれという図書館暗黒の時代に突入しました。
東ビザンチン帝国に引きつがれたギリシャ・ローマ時代の書物は1453年、ビザンチン帝国がオスマントルコ帝国に滅ぼされることで消滅する運命にありました。このとき、脱出した知識人とともにギリシャ・ローマ時代の書物ももち出され、西ヨーロッパにもたらされたます。その時期がちょうど、ドイツで活版印刷が生み出されたのと重なるのです。歴史の偶然といえるでしょう。p132大串「図書館は時空を超えて増殖する」
コンシャスネスに関する知識がオープンになりつつあるこの時代、まさにインターネットの爆発と重なることによって、地球レベルのスピリチュアリティが現出しつつある、と括ってみることもできる。
図書館というコンテナ、本というコンテンツ、そして、それを読む人間のコンシャスネスが、どこまでリンクし、どこまで人間の可能性を広げてくれるだろうか。
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