オバマ大統領がヒロシマに献花する日<3> 相互献花外交が歴史的和解の道をひらく
「オバマ大統領がヒロシマに献花する日 」 <3>
松尾 文夫 (著) 2009/8 小学館 新書 224p
★★★★★
ふと気がついてみれば、カテゴリ「No Earth No Humanity」も108目の記事となった。当ブログでは、一つのカテゴリを108でまとめるのを恒例としている。現在は、一つのカテゴリだけを走らせて、細かいテーマ分けをしていない。前回のカテゴリは「One Earth One Humanity」だった。この言葉は、私が24歳の時にOshoから瞑想センターの名前をもらうときに、直接に伝えられた言葉の一説から取ってある。
しかるに、今回のカテゴリ名は「One」ではなく「No」としておいた。そもそも、ひとつならざる地球があるからこそ、「One Earth」という概念が必要となる。もともとたった一つしかないのだったら、あえてOneを強調することなど、意味がない。ましてや地球という存在を意識することすらおかしいことになる。
「One Humanity」にしても、そもそも地球人において、人間という存在に、互いの共通理解が存在していたとするなら、なにも今更「One」を強調することなどないのである。その「One」を意識しないことこそ、本来の在り方であるとさえいえる。
「No Earth No Humanity」。私はこの概念を楽しんだ。そうあってしかるべきだと思う。そして、この概念にぴったりくるのはどんな本だろう、と思って身のまわりを見てみた。以前に読んでしまった本ではあるが、また読みたくなったので借りてきていた本が、この本である。「オバマ大統領がヒロシマに献花する日」。
現在、朝のテレビドラマ「ゲゲゲの女房」でも、この8月の終戦の日にちなんでなのか、戦争の回顧シーンが多くなっている。左手を失った漫画家の、戦争体験がありありと再現される。「戦争を知らない」と自嘲する私達戦後生まれ世代ではあるが、決して戦争を知らないで暮らしてきたわけではない。
この本、前回はカテゴリ「地球人として生きる」の中で読んだ。バラク・オバマは、私達の世代よりさらに若い。オバマは、昨年の選挙活動にツイッターの機能をフルに活用したという説がある。が、公式には否定されているようである。
もっともその後の報道によれば、オバマ大統領自身はツイッターを使ったことがないと語っている。それでも、このツイッターでの発言は、オバマ陣営の担当者から発信されたことは間違いないが。
ちなみにオバマ大統領のツイッターアカウント(@BarackObama)は、現在290万人近くものフォロワーがいる。このアカウントがつぶやけば、即座に290万人に情報が伝達される計算になる。
しかもRT機能によってそのツイートが転送されれば、ほんの一瞬にして数千万人にまでツイートが伝わる可能性があるのだ。
この数は、もはや「つぶやき」を逸脱してテレビ並みのいや、それ以上に大きな影響力を持っていると言っていい。 「携帯& iPhoneツイッターを使いこなす」p032
いまこのアカウントをチェックしたら、フォロワー数は510万人を超えていた、なう。
今回この「オバマ大統領がヒロシマに献花する日」を手にとってみた。日本の新書本だから、ある意味、つぶやき的な軽い感覚で手にとることができる。しかしながら、この新書本は、インデックスとして使われるべき一冊であり、その奥には重い多くの深いテーマがあることがわかる。
著者には他に「銃を持つ民主主義」(2004年小学館)がある。
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