スマートフォン 比較テスト
「特選街 」2010年 09月号 [雑誌]
マキノ出版発売日: 2010年08月03日 サイズ: B5
Vol.3 No.0095☆☆☆☆☆
家電製品を買う場合、だいたい、数件の販売店を覗いてパンフレットやカタログを集め、大体の目途をつけてから、「特選街」を買う。そして、自分の判断が正しいことを決定づけてから、再び家電店に向かって、ご契約、というのが大体のパターンだ。
車や工業製品の場合、最新型のものは、どうも受け入れにくくなっていて、少し型落ちで定番化しつつあるものが、眼に馴染んできてお手頃なイメージとして残る。数年前はあまりに新しすぎてついていけない、と思ったものが、2~3年すぎると、おっと思うような魅力を感じるのだ。
さて、このわが消費者マインドのパターンは、ケータイやスマートフォンにはどう反応しているだろうか。これがまためちゃくちゃだ。最近、ケータイなしで何の不足もなく暮らしてきたわが家の奥さんであったが、ついにらくらくフォンを手にいれた。道々を歩いていて、公衆電話がなくなり、とても不便になってしまったからである。
使い方がよくわからないから教えてくれ、とか言われるが、人のケータイなど、いちいち説明書を見るのもおっくうだ。自分でバンバンしなさい、と突き放してみるものの、らくらくフォンですら、すでに面倒だ。
ましてやだ、これからスマートフォンとやらに挑戦するだけの「若さ」がまだわが体に残っているのだろうか。ポケットにあるのは、だいぶ前に買ったドコモのムーバだ。本当のことをいうと、これで何の不足もない。
電波の調子はいいし、電池も最近貯まっていたポイントで手出しなしで交換したばかり、二つ折りでディスプレイの部分がクルリと反転するのがカッコイイ(と自分では思っているのだが)。200万画素のデジカメも、これで仕事用には十分だし、メールのやり取りもほんの数人の人々としかやっていないので、拡張機能は必要ない。
至れりつくせりなのだが、ムーバはやがてあと1年ちょっとで廃止になるという。フォーマに移動しなければならないのだ。ぎりぎりまで頑張ってみようとはしているのだが、最近、数人からケータイに電話したけど、つながらなかったと言われたのが気になる。
どうやら、折りたたみ部分の接触が悪くなっているらしく、畳んでいると、勝手に電源が落ちているらしい。なんらかの故障であるのだろうが、これが修理となると、また数週間かかるらしい。買い替えるなら、今か、と思う。それにどうやらスマートフォンとやらが、「買い時」になっている、というではないか。
そこで、当ブログおなじみのおっとり刀取材斑は、ちかくのドコモ店までお散歩。お盆休みとあって、なかなか混雑している。いや、先日奥さんのらくらくフォンを契約する時もだいぶ混んでいたから、ここのドコモ店は、この混雑が慢性化しているらしい。
時間待ちで、展示用のモデルをみているうちに、手の中はパンフレットでいっぱいになってしまった。あのモデルも、このモデルもなかなか魅力的ではある。だが、実際に使ってみたらどうなのか。入力システムは、電話としての使い勝手は、そして最後は気になる料金システムは・・・。
はてなマークでいっぱいになっているのだが、なかなか私の番が回ってこない。番号札を握りしめているうちに、汗が噴き出してきて、今日も、すごすごと自宅にご帰還とあいなった。あ~、めんどくせ~。
1)家族割りとやらを活用するためには、ドコモは外せない。
2)ほとんどポケットコンピュータ化したモデルもあるが、やはりケータイは「電話」としての機能が充実していなければならない。
3)もちろん、現在の料金体系からいちじるしく跳ね上がってしまうのであれば、今回は、私もらくらくフォンじゃ。
ということで、まずはソフトバンクのiPhonは今回は最初からはずれる。アンドロイド搭載のXperiaとか、フルキーボード付きのT-01Bあたりが最新でカッコイイのだが、店頭には期間や数限定ではあるが、ちょっと型落ちの機種が割安に並んでいる。迷いに迷う。
1)スマートフォンはスマートすぎて、電話としてキチンと使えるのだろうか。やっぱりマイクは口の前にこないといけないでしょう。
2)あのタッチパネルの入力システムは、どの店においてもガラスに手の脂がついて汚い感じがする。あれって、システムに合理性がないように思うのだが。
3)すでに、ホントにポケットコンピュータ化していて、電話機能さえなさそうな(本当にないのかもしれない)のもある。
もし、ポケットコンピュータ、というなら、私の場合、悲しいかな、キチンとウィンドウズが動かないことには、仕事にならない。
1)そもそも、携帯電話とコンピュータは別ものだ。この機能の合体がケータイからスマートフォンだとしても、日本のガラパゴスケータイのみならず、グローバルなケータイ進化も、わがライフスタイルとは、必ずしも一致しない。
2)大体において、私はマウスがないとコンピュータは使えないのだ。昔、IBMのステッィク型のポインターがあって、あれは使い勝手が良かったが、現在は、過去の遺物化している。
3)本当は、コンピュータと言えば、プリンターとの接続もよくないと、私の場合は仕事にならない。敢えてスマートフォンにプリンタとのアクセスを求めることが、すでにどうかしているのだが、そうなると、やはり、この話はもともとなかったことになるではないか。と、私は、ここで大きくため息をつく。
iPhoneに注目が集まっているけど、ドコモユーザーはどうしたらいい? p41
ここでの「特選街」のお勧めは3つ。
1)iPhoneに乗り替える
2)NTTドコモ端末とiPhoneの2台持ちにする
3)NTTドコモのXperiaに乗り替える
1)だって、もちろん可能性がないわけではない。料金も「安そう」だし、電話番号さえ変わらなければ、メルアドなどは変更になっても実害は少ない。ただし、ソフトバンクは電波状況がなぁ・・・。
2)なるほど、2台持ちすることによって、料金がやすくなら、これもありか。通話はドコモに任せて、あとはiPhoneでね。でも、胸のポケットにはiPhoneで、お尻のポケットにはドコモ、ってなんだかモコモコして、カッコわるくない?
3)ここは清水の舞台から飛び降りるつもりでXperiaってもありだな。なに、機能を絞れば、料金もそれほど行くまい。電話としての機能も、まぁ、なんとかなるんじゃないかな。しばらくは、自慢話ができるじゃないか(聞いてくれるのはボランティア精神が発達したごく一部の友人だけだが)。でも、機能を絞って、電話機能に特化したXperiaってなんだろう。
おサイフ機能もいらないし、ワンセグなど見ない。音楽などもほとんど聞かないし、WiFiまで使ってネットにつながなくてはならない理由は、どこにあるだろう。アプリやらモバゲやらグリーとやら、ああ、すでにわが50代はケータイマーケットから、大きくはずされているようだ。
徘徊監視用のGPSと、記録ソフト連動の万歩計と、文字が大きくなる拡大機能があれば、まぁ、それでいいのかなぁ。って、やっぱり、それは、らくらくフォンじゃないですか。ツィッターとやらも流行っているらしいが、140文字じゃぁ、とてもじゃないがボヤキ切れないぞ。
スマートフォン 機種をめぐりて ガラパゴス bhave子
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