ネット王子とケータイ姫<2>
「ネット王子とケータイ姫」 <2>悲劇を防ぐための知恵
中公新書ラクレ香山リカ/森健 中央公論新社 2004/11 新書 190p
☆★★★★
すでに6年前の本である。一連の「勝間和代X香山リカ 公開ガチンコ90分」とか、森健の「脳にいい本だけを読みなさい!」 をめくっていて、そう言えば、この二人の共著があったなぁ、と思い出した。再読したみたところで、新たなる発見というものがあるわけではない。すくなくとも、6年前とはこういう時代であったのだな、という確認作業ということになる。
最近6年間愛用(笑)してきたケータイ・ムーバ機をフォーマ機に変更した。最新のスマートフォンとは言い難いが、スマートフォンもどきの最新ガラケーだ。これがなかなかよい。6年前それ以前は、カメラ機能もなかったし、imodeも使えなかった。この6年間、時代はずいぶん変わった。ケータイも社会も世界もだいぶ変わった。
森健には「インターネットは『僕ら』を幸せにしたか?」がある。5年前ならこの問いの存在にも妥当性があったが、すでにインターネットは避けて通れないメインストリートになってしまった今、このような質問でお茶を濁していることはできない。インターネットを通して地球人たちは幸せにならなければならない、というところまで時代は進んできている。避けてはもう通れないし、失敗は許されないのだ。
6年間と言う年月は、インターネット関連の技術を変えただけではなく、人間を変えた。少なくとも0歳児は6歳児になったし、小学生は高校生、高校生は社会の第一戦で活躍する年齢になっている。団塊の世代も6年前なら働き盛りだったが、いまでは退職して、悠々自適の生活を送っているかもしれない。
この本のテーマになっている、小学生や中学生、高校生たちは、当時から6年が経過して、はてさて、どうなっているのだろう。まさに「デジタルネイティブ」たちがどんどん地上に浮上してきている。そして、時代は次第にそちらが大勢をしめていくようになる。「ネット王子とケータイ姫」なんて揶揄することで、物事が回避できる時代ではなくなっている。
ここは、積極的にネットやデジタル社会に取り組む姿勢が必要となる。そして、それを乗り越えていくのは、単なる保守的な自己保全を狙うのでもなく、旧態依然とした教育論を振り回すのでもなく、反動的な倫理観を盾にネット社会を切り刻むような方法でもない。
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