ダダ漏れ民主主義 メディア強者になる!<2>
「ダダ漏れ民主主義」<2> メディア強者になる!
日垣 隆 (著) 2010/5 講談社 単行本(ソフトカバー): 256p
☆☆☆☆★
いつもは行かない地域図書館に、ちょっと時間が空いたので、数時間滞在することになってしまった。いつでもこの図書館はネットで閲覧できるので身近なところだと思っていたのだが、いざ実際に足を運んでみると、見たことも聞いたこともないような本が堂々と並んでいる。しかも、これこそ読みたかった、という本がズラリとあった。
その中に、この本もあった。一回読んだからもういいなぁ、と思いつつ、なんだか未消化なまま、もう一回だけ再読してみてもいいかな、という気持ちが残っていた。この本を読んだのは2カ月あまり前。不思議なタイトルと、ショッキングピンクのタイトル文字に釣られて読んだのが運のつきだった。
思えば、この本から、当ブログは、それまでひた走りに走っていた「コンシャス論」路線から大きく外れることになったw。この本をめくった時、分からないことがたくさんあった。iPadやらiPhoneやらキンドルやらツイッターやら、WiFIiやら、なにがなにやらかなりめちゃくちゃじゃん、と思った記憶がある。そもそも、ダダ漏れ、ってなんじゃい。
そして、今回も明確な定義を見つけることはできなかったものの、著者のいうダダ漏れの意味をそれとなく理解できた。そして、小道具としてでてくるIT関連用語はほとんど意味が通じるようになった。この2カ月間、私も必死になって学んだのである。
再読してみて、かなり細かいところまでわかるようになった。ツイッターも登録したし、スマフォにもiPadにも触ってみた。さっそく自宅の無線LANも再調整。まぁ、本書におけるIT話題にはなんとなくついていけるようになった。
さて、それでは私の生活は大きく変わったかというと、それほどでもない。相変わらずの生活である。ツイッターは登録したものの、それなりの使い方であり、フォーマ機は来たものの、それはそこ、通話機能がやはり一番必要だ。フルキーボードで長いケータイ・メールは打てるようになったし、寝床でワンセグなんてズボラなこともできるようになった。
だからなんじゃい、という気持ちと、だいぶ変わったな、という気持ちがないまぜになる。いずれにしても、私は、この本を読む前の路線に戻りたい。いわゆるコンシャス論路線にもどるには、はてさて、どうすればいいか。
この人の本、IT関連もそうとうに散発的に書きこまれているけれど、文学や出版についても、実はいろいろ書きこまれている。とくに、IT関連が乱舞する前半部分とは打って違って、後半は、なにやら文学臭が漂ってくる。
えい、毒食わば皿まで。この本、コンシャス路線にもどるための起爆剤として、もういちど、三読に挑戦してやろうか。
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