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2010/10/30

インディ・ジョーンズ 最後の聖戦

インディ・ジョーンズ 最後の聖戦
「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」 
主演 ハリソン・フォード 監督 スティーヴン・スピルバーグ 製作総指揮 ジョージ・ルーカス エピソード25(1989年公開)
Vol.3 No.0198 ☆☆☆☆★

 インディー・ジョーンズ映画第三作。今回は父親役でショーン・コネリーが共演。公開日時が現代に近づいてくるだけ、リアリティは増してきている。ストーリー展開も勧善懲悪で、いかにも水戸黄門化している。今回の悪は、第一作「失われたアーク」と同じ、ナチス。ヒトラー本人も登場するという入れ込みぶり。

 ナチスに向かって立ち向かうのであれば、誰でも善になってしまいそうだが、ドイツの人々はこのようなフィクションをどのような目で見ているのだろう。その当時の行いがどうであろうと、例えば、旧日本軍が戯画化されて、フィクションの中であったとしても、悪に似せられていたら、私なら気分を害す。

 当ブログにおいても、いちど、ナチス関連を手当たりしだい目をとおしてみたいと思ったことがあるが、いまだに着手できないでいる。すでに結論がでた話であったとしても、自分なりに再確認してみる価値はある。しかし、全体を見通すにはあまりにも厖大すぎるだろう。

 イスラム勢力を、悪の枢軸と罵ったアメリカの大統領がいた。「エーボー」と吐き捨てるように言う時、共感する勢力は大喜びするだろうが、新たなる戦火を招く種を蒔いていることになる。自分に敵するものすべてが悪で、自分こそ善であるとすると、相互の対立はいつまでも消えない。

 プロレスや格闘技なら、ヒールならヒールとして愛されることがあるし、ベビーフェイスを凌駕するヒールもたくさんいる。しかし、史実ならともかくとして、B級娯楽作品の中で、たびたびナチスをフィクションの中に引っ張ってくるのはどうかな、と思う。 

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