インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説
「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」
監督 スティーヴン・スピルバーグ 製作総指揮 ジョージ・ルーカス 主演 ハリソン・フォード エピソード23(1984年公開)
Vol.3 No.0197 ☆☆☆★★
インディ・ジョーンズ・シリーズ、映画としては第二作。今回は舞台はインド。どこまでもデフォルメとカリカチュアライズされたハリウッドの世界。基本的には、ポパイとオリーブとブルートのでてくるコミックの世界となんの変わりもない。「助けてーポパ~イ!」というオリーブの黄色い声に、ホウレンソウで立ちあがるポパイが、ブルーとからオリーブを助ける、というパターン。
ここまで戯画化されれば、めちゃくちゃに描かれているインドの人々や、東洋の宗教性など、いちいち腹を立てているほうが大人げない、ということだろうか。すでにフォーセットの冒険譚などとは一線を画す、エンターテイメントありきのオチャラケ映画。
今回は東洋人の少年がでてくるところが目新しいか。地下王国の炭鉱ではたらく少年達を助けるシーンなど、今回の南米チリにおける炭鉱事故での救出劇もさもや、と連想させる。公開された1984年という時代性を考えると、しかたないのか。あるいは1984年でさえ、この程度の目くらましで大衆は納得していたのか、疑問は残る。この映画を見て、あとに何が残るのだろう。
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