2001: A Space Odyssey
<前>よりつづく
「2001: A Space Odyssey」 2001年宇宙の旅
キア・デュリア[主演] ・発売日: 2010年04月21日 ・レーベル: ワーナーエンターテイメントジャパン(株) ・発売元: ワーナーエンターテイメントジャパン(株) ・ディスク枚数: 1枚(DVD1枚) ・収録時間: 148分
このところ、気分はまさにこの映画の象徴するようなところにいる。愛機スマートフォンIS01にアプリHAL9000を入れてみる。IS01そのものの愛称さえモノリスと付けている。けだるいようなHALの応答の答えは数えるほどのパターンしかないが、実際の手元のIS01は、むしろ、HAL9000よりも大きな仕事さえしているのではないか、と思う。
サイケデリックな映像、ベットに横たわる老人、スターチャイルドの誕生。原作もちらちら目を通しながらも、漫然と眺めるスクリーンに、円環する輪廻を感じるのは、誰にとっても当然のことだ。その取り合わせ、その映像のいまだに新しい緻密さに脱帽する。
最初にこの映画のタイトルを知ったのは小学校の頃。学校図書館の本棚でみた。2001年なんて、はるか未来のことだと思っていた。やってくるはずのない、まるで未知なる世界だと思っていた。
実際に映画を見たのは、二十歳もすぎてインドに行ってから。英語版でみたから、何が何やら分からなかった。いやストーリーを追えばそういうお話になるが、実際には、この映画は「正しい」と感じた。言わんとするところは、「わかった」。
その後、何度、この映画を見たのだろう。何度繰り返しても不思議な名作だ。最近、また、何度も繰り返し見ている。2001など、とっくに経過したのに、いまだに魅惑されたままだ。自らの2001年を確認するために、いまなお見続けている。
小説もすこしづつ読んでいる。クラークの続編や、キューブリックのメイキングについて。読めば読むほど、新しい。当ブログは、この映画において、ひとつの結線点を見いだす。名曲「ツァラトウストラはかく語りき」の響きも、限りなくリフレインする。
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