神秘家の道<13>
<12>よりつづく
「神秘家の道」 <13> 珠玉の質疑応答録
OSHO/スワミ・パリトーショ 2009/03 市民出版社 単行本 884p
霊的な体験は、どんなものも無意識ではあり得ない。それはまさに、その本性において超意識の一部でなければならない。ちょうど無意識がすべての醜いもの、悪夢的なもの、自分自身も知ることを望まず、また他の人たちにも知って欲しくないようなものすべてを集めるのと同じく、超意識も美しいもの、素晴らしいもの、霊的なものをすべて集める。
一つの人生から別な人生へと通過するとき、人は無意識も覚えておらず、また超意識も覚えていない。ただマインドの意識的な部分だけをもってやって来て、再び体が始まる---もっとも、以前経験したことは残っており、役に立つ。人の無意識があまりにも重荷を負わせられると、その人の意識に影響して、その人が避けたいと思う同じような醜い経験を繰り返させる。だがもし、その人の超意識が美しい経験の財宝を持っていたら、それは意識を魅惑して、意識がごく容易に超意識の方に動けるようにするのだ。
だから、催眠の中でそれが起こることがある。あなたの無意識があなたの超意識ほど強力でない場合、催眠の中であなたは超意識の方に向かうことになる。そういう宝物の中に入って行くことになる。だがそういうものは、無意識に属しているのではない。初めてそういうものに出会えば、自分はそういうものに無意識だったのだと思うだろう。それは本当だ。確かにあなたはそれについては無意識だった。だがそういうものは、無意識のマインドの一部ではない。それは超意識の一部だったのだが、あなたは気がついていなかった。
こういうマインドの異なる六つの---毎日使っている意識的なマインドは別として---部分はすべて、それ独自の記憶システムを持っている。それぞれの生涯において、その人が達成したもの、あるいは失ったものはすべて、そのどれかの記憶機構の一部になる。暗い側にあれば、それは無意識の方に行く。もしそれがあまりにも暗くて無意識でさえも重すぎると感じたら、それはもっと深く集団無意識の方に滑り落ちる。だが、もし集団無意識までが、それは起こり得るまったく最悪のことだと感じるようだったら、そのときそれは宇宙無意識の中へと滑り落ちる。そこはまさに岩盤のようなもので、どんなものでも取り込む用意がある。何であろうと気にしない。
同じことが明るい側にも起こるのだが、大抵の人は超意識までは到達しない。ほんの時たま、ただ年を取るのではなく、成長に向かって自分の存在を発達させるように働きかけている者があれば、いくつかのことが超意識によって貯蔵される。だが、もしその人が進み続けていれば、超意識以上のもっと高いレベルでしか貯蔵できないようなものが生まれて来る時が来る。すると、それが集団超意識の記憶体系になる。、
だが、わずかではあるが宇宙意識でしか進められないような経験がある。しかも、あらゆる生涯において、上昇する道はますます狭くなる。おそらく何千人もの中で、超意識で何かを集めるのは一人しかいないだろう。おそらく何百万人もの中で、集団超意識の中に何かを貯蔵する者は一人しかいないだろう。おそらく何十億人もの中で、宇宙超意識で何かを集める者は、一人しかいないかもしれない。Osho p326 「財宝あるいは龍」
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