神秘家の道<19>
<18>よりつづく
「神秘家の道」 <19> 珠玉の質疑応答録
OSHO/スワミ・パリトーショ 2009/03 市民出版社 単行本 884p
これは奇跡だ、マジックだ。無意識が空っぽになれば、意識と無意識の間にある壁は崩壊する。それはすべて意識となる。最初は十分の一しかなかった意識的なマインドが、すべて同時に、すべて意識的になっている。十倍あなたは意識的になっている。そしてこの一連の変化は、もっと深く浸透していく可能性がある。集合的無意識が解き放たれるかもしれない。宇宙の無意識が解き放たれるかもしれない。
もし、意識下にある無意識の部分をすべてきれいにできれば、あなたの気づきは最高に美しくなる。そうすれば超意識に入っていくことは、飛び立つ鳥のように簡単になる。
それはあなたの自由な空だ。あなたはまさに荷物を積むに積まれ・・・散々重荷を積まれ、あなたは飛べなかった。もうそうした重荷はない。あなたは非常に軽くなり、重力はマインドの力を失っている。あなたは超意識に飛んでいける----集合意識に、宇宙意識に飛んでいける。
神性はあなたの手の届くところにある。あなたはただ、これまで意識にしまってきた、無意識に押し込んできた悪魔を解放すればいいだけだ。こうした悪魔を解放すれば、神性は手の届くところにある。下部がきれいになれば、上の世界もあなたのものになる。これは両方同時に起こる。もう一度いおう、これはシンプルな一連の作業だ。これを覚えておきなさい。Osho p716「何も失うものはない」
寝ても起きても、あなたの無意識は生のあらゆる瞬間にごみを集めている。あまりに量が多すぎて、残る人生も自由になれないほどだ。古いガラクタから自由になろうとする間でさえ、毎日新しいガラクタを集めている。それだけではない。無意識の深みに触れたことすらない集合無意識が横たわっているのだから、無意識が抱え込むものをみた、意識的なマインドで開放するには何生もかかるだろう。
その背後には宇宙的無意識がある。だから精神分析によって、無意識の三階層がすべての重荷と緊張を、意識の元で解放して空っぽになるには、永遠の時が必要だろう。
そして空っぽになった瞬間に、闇を生むガラクタという意識になってしまう。
精神分析は成功しそうにない、確実に失敗する----まず間違いない。Oshop727「トラもまたゲストだ」
瞑想はあなたを、より意識的な領域に連れて行く。あなたの全存在が目覚めたとき、そのまさに臨在が、幾千もの生で溜め込んできた闇を消し去る。
私は精神分析でなく瞑想を教える。精神分析は自分自身を欺く技法だ。自己欺瞞だ。何かをし続けるだけだ。精神分析医にお金を支払うと、あなたの夢を専門家に分析させるが、終わりのない小道につれて行かれる。どこまでも、どこまでも、どこまでもだ。だから精神分析医は、ただ一人の光明を得た人も生まなかったが、瞑想は何千もの光明を得た人を生んできた。
単純な事実だ。部屋が暗いなら、闇と戦うのをやめて明りを持ち込みなさい。たった一本のろうそくで闇は消え去るだろう。もし闇と争い闘い始めたら、複雑骨折で勝利すらおぼつかない。
最も簡単で知的な方法は、超意識への道を見い出すことだ。それはより高いドアを開く鍵を、あなたに与えるだろう。
意識のまさに頂点に達したら、心配はいらない。したいと思うことは何でもすることだ。それはあなたの暗い実存を、純粋な光に変容するだろう。Osho p728 「トラもまだゲストだ」
サニヤスは学びに、ミステリースクールになるだろう。成長と変容を望む人だけが参加する。より意識的でありたい人たちは、何百万人もいる。自分は眠っており、無意識だと自覚している人々だ。少数の人たちを気に病むのはやめなさい。古いサニヤシンは姿を消すが、新しく新鮮な血流が入ってくるのだから。そして今、トータルに異なる現象となるだろう。私は少しずつ、世界中の色を変えていく。ただ一緒に生きるだけでなく、共に成長するために。Osho p751「沈黙の均衡」
「言葉を広めなさい」と言うとき、私が意図しているのは、何であれ私があなた方に語ってきたことを、できるだけ多くの方法で、広め続けなさいということだ。すべてのニュースメディアを利用し、科学技術の提供するものをすべて利用して、言葉が地球の隅々までくまなく届くようにしなさい。そして覚えておいてほしいのは、それはどんな核兵器よりも、はるかに威力があるということだ。なぜなら核兵器は死をもたらすだけだが----それは力とはいえない。しかし、光明を得た意識からの言葉は、あなたに新しい生を、再生を、復活をもたらせる----これこそが力だ。Osho p762「死はあなたへの評価だ」
私たちがここにいるのは、誰かを殺すためでもなければ、何かを壊すためでもない。何かを創りだすためにここにいる。そして最も本質的で、最も重要なのは人間の意識だ。そうだ、意識の生じるとき、多くの事はひとりでに消えていくだろう。それらを壊す必要はないだろう。
これが仕事(ワーク)全体のすばらしいところだ。壊されたものは何もないのに、何千もの問題が消えていく。そして最後にたった一つ残されるのは----永遠の経験だ。あなたでさえ、その中に消えていく。しかしそれを「経験」と呼ぶことさえ正しくない。それはただ「在る」だけだ。私が説いているのは、存在に関する革命だ。Osho p764「死はあなたへの評価だ」
意識がマインドを同一化する時、脳は助けにならない。脳は単純に機械的だ。マインドが欲することは何でも脳は行なう。しかしもしあなたが隔たっていれば、その時マインドは力を失う。でなければ、マインドは死は支配者だ。そのため、あなたは瞑想を恐れる。
しかし私は生きている----瞑想によって誰も死にはしない! 実際、マスターはあなたを池へ連れて行き、鏡に映る二つの顔をあなたに見せる以外に何もできない。私は生きている。そして私はどんな条件付けも備えていない。私はどんな宗教にも属していない。どんな政治的思想にも傾倒していないし、どんな国家にも属してはいない。私は「聖なる経典」と呼ばれるすべてのナンセンスに、埋もれてはいない。私はただ、マインドを傍らへ追いやるだけだ。私は直接脳を使う。どんな条件付けも必要ではない、どんな仲介者も必要ない。Osho P803 「沈黙という考えには誰も興奮しない」
私は、宗教的な人々には世間の中にあってほしい、世間になるのではなく----世間の中だ。何故なら市場は毎瞬、あなたを試す場所だからだ。あなたは市場に感謝すべきだ。なぜならそれは常に、あなたがどこにいるか気づかせてくれるだからだ。何もあなたを邪魔しなくなった日、何もあなたの沈黙に違いをもたらさない日・・・・これは市場の中でのみわかる、ヒマラヤの中ではない。Osho p830 「生の秘密は非常に単純だ」
サニヤシンは、人に、木に、鳥に、川に心を開く人になろうと決めた者だ。サニヤシンは、恐れを持たずに生きる人となる。恐怖心のないことがサニヤシンの特色となる。死はやって来る・・・・死はあらゆる人に訪れる。死が訪れるのは絶対確実だ。だから死への恐れは無用だ。生では死を除くあらゆるものが不確実で、何事が起こるか起こらないかはわからないが、死に関しては確信できる。
死が絶対確実なら、死について悩むことは全く不要だ。歴史上いまだかつて誰一人、死から逃れられた者はいない。機が熟せば死は訪れる。死を防ぐことは不可能だ。だから死のことなど、きれいに忘れたらいい。あなたには関係のないことだ。身体をいつ変え、身体を、形をいつ新しくするかは、存在が決めることだ。できるだけ今に生きること、死に関わるのではなく、余すことなく生に恋をすること、これがあなたの関心事だ。Osho p834 「政治は病だ」
光明に達した意識に答えはない。質問がないというのが、その意識の美しいところだ。
質問はすべて解消している。すべてなくなっている。だが人はそうは思わない。光明を得た人は、きっと何でも答えられると思っている。現実には光明を得た人には、答えなど全くない。光明を得た人に問いはない。質問なしに答えはあり得ない。Osho p867 「無用な諍い」
あなたが私の言葉を覚えていようとするなら・・・・私は何百万語もの言葉を話したので、それを全部覚えてるのはほとんど不可能だ。それに目的は、あなたに教義、哲学を与えることでは決してなく、ビジョンを与えることだ・・・・・そしてビジョンはまったく異なるものだ。それがあなたのハートを開くなら、それがあなたの知性を浄化するなら、それは望む以上だ。
言葉を覚えていて、ほかに何も自分に起こらない人々は不幸だ。彼らはオウム、学者、専門家になるだろうが、決してサニヤシンにはならない。サニヤシンであることは、ユニークなことだ。ハートは、未知なるものへの憧れ、全体への愛、言葉にできない歌で燃えている。サニヤシン自身が、神聖なる聖典だ----言葉を覚えているからではなく、言葉を通して変容するからだ。彼は生まれ変わる。Osho p884「私はあなたのハートを変容するために話している」
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