炭焼技法随聞記 山里のオデッセイ〈2〉
「炭焼技法随聞記」 山里のオデッセイ〈2〉
伊藤 孝博 (著) 1987/03 連合出版 単行本: 207p
vol.3 No.0254 ★★★★☆
枕木で家を作り、自然と酒を友として山暮らしをする元記者が、土地の爺ちゃんといっしょに本格的な炭焼に挑戦。炭小屋・炭窯の作り方から、焼き方、炭俵の編み方まで、炭焼技法の一部始終を図入で紹介する。既刊「山里のオデッセイ」の続編。背表紙より
炭焼小屋には行ったことがある。でも、もう50年近く前の小学生の頃。ほとんど何も覚えていない。でも、おじさんたちが、顔を真っ黒にして汗を流しながら、山で働いている姿を思い出す。あの頃、あのおじさんたちは、今の私と同じくらいの年齢だったに違いない。いや、もっと若かったかも。
ケースXで炭焼ワークショプをやろうというプランが出てきた。どうかなぁ、今、生活の中では炭はあまり使わないぞ。だけど、竹炭とか、消臭剤としての使い方など、あたらしい使途が開発されているらしい。
「山里のオデッセイ」の続編。なかなかやるもんだ。
夏バテがひどいので、家に帰ってからマムシを一かけら食してみた。マムシを含めてヘビやトカゲのタグは家の周囲でよく見かけるが、マムシを持ち帰ったのは今回が初めてだ。
炭小屋に向かう道(林道から奥に切り開いた部分)の真中で、わたしが見つけ「マムシだあ」と声を上げた。銭型紋のあるマムシだけは、ヘビに詳しくないわたしにも識別できるようになっていたのである。
先行していた爺ちゃんが「目を離すなよ。離すと見失うぞ」と棒切れを手にして引き返してくる。わたしは身を守るべく目を離さずいたのだが、どうやら爺ちゃん、やっつける気らしい。p54「マムシの効き目」
このへんのシーンは、ほんとに背筋がゾクっとする。ちいさい頃にマムシを食べたこともあったが、あの時は確か寝小便の薬だった。焼酎につけたマムシもずっと棚にあったなぁ。
あ、この本は炭焼きの本だった。今から25年前の本だが、ひょっとすると、ケースXでも炭焼ワークショップが起こるかも知れないので、その時は、この本、再読だな。イラスト入りで、極めて詳しく書いてある。さまざまなやり方があるらしいが、ここでのやり方はあますことなく書いてある。
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