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2011/02/03

ガイアの法則 

【送料無料】ガイアの法則
「ガイアの法則」 
千賀一生 2010/01 徳間書店 単行本 317p
Vol.3 No.0235 ★★★★☆

 表紙にも書いてあるようなサブタイトルや帯の推薦文などが邪魔になって、なかなかこの手の本には手が伸びない。いわゆる陰謀論モノは、20年ほど前に盛んに読んだことがある。その時期に流通していた本のことなら少しわかる。だが、当ブログで再読してメモしておく気にはならない。

 この本もまた、それらに連なる一連のルーツはあるのだろうか・・・。さすがに21世紀であり、いろいろ脚色されたり、時代背景を採り入れ新しい味付けがされている。雑多な挟雑物は濾過されている。

 「本書はファンタジーであり、すべてフィクションです」と巻末に書いてある。言われずとも、この手の本はほとんどフィクションと言っていい。科学と芸術と意識の融合、という紹介もあるが、はて、その深みいかほどのものだろうか。

 16分の一の原理から、360度を16分して、経度上の22.5度に、何事かの意味を見い出す。そして、東経135.0度の明石や淡路島に、何事かの新時代の焦点を見い出そうとする。

 チャネリング風に書かれた存在と、主人公とおぼしき立場との対話ということになっている。後半部分には「意識」についての語りの部分も多々ある。かなり興味深いのだが、ファンタジーである限り、それを覚醒した超意識としてとらえることはできない。

 本書の意図としては、集合超意識や、宇宙超意識へのアプローチが目的としてはあるだろうが、このまま不用意に読んでしまえば、いらぬ集合「無」意識に巻き込まれてしまいそうだ。この東経135.0度とやらの神秘性に衝撃を受けて行動しているという、人々もあるらしい。

 著者には同じく徳間書店からの「タオ・コード」という前著がある。

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39)メタコンシャス 意識を意識する」カテゴリの記事

コメント

たりさん
私も友人のブログを見て読む気になりました。
後半の「意識」に関する部分は、もう一度確認のために読んでもいいかな、と思っています。
ファンタジーであるがゆえに書ける部分がありますが、それを事実として読めないのは残念です。
もうすこし説得力があるといいな、と思いました。

投稿: Bhavesh | 2011/02/03 18:29

こんにちは、ツイッターから飛んで来ました。いつも楽しく拝読させていただいてます。ガイアの法則、いろんな人から奨められて読みましたが、ファンタジーにしては表現力が足りないし、科学とか言われるともっと客観性や知性が欲しいところだし、意識にしてもなんか宙ぶらりんな感じがして気持ち悪かったんです。確かに面白かったんだけど、なんか納得いかなくて。いっそチャネリングだって言われた方がいいかなと思いました。
日本人て、自分たちのことよく言われちゃうと、盲目的にその意見に賛同しちゃったりする感情的な民族ですね。ブログ読んで少しすっきりしました。
また立ち寄らせていただきます。

投稿: たり | 2011/02/03 17:40

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