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2011/02/14

写真集 自然農に生きる人たち 耕さなくてもいいんだよ

【送料無料】自然農に生きる人たち
写真集「自然農に生きる人たち」 耕さなくてもいいんだよ
新井由己 2008/04 自然食通信社 単行本 138p
vol.3 No.0255 ★★★★☆

 もうひとつ自然農の考え方と共通しているものに、オーストラリアのビル・モリソンさんが提唱した「パーマカルチャー」がある。パーマネント(持続的)とアグリカルチャー(農業)の造語で、カルチャー(文化)の意味も含んでいる。無農薬・有機農業を基本とし、あらゆるものの循環を考えながら、自然エネルギーを活用したり、再利用したりして環境の負荷を少なくする。

 また、経済・教育・建築などのすべてを考慮して、地域全体を設計するところに特色がある。人間以外の生態系にはゴミというものが存在しない。自然界の循環システムを人間の暮らしに応用できないかというのが、パーマカルチャーの基本的な考え方だ。ビル・モリソンさんは「最終的には食べられる森を作ること」が目標だと言う。p134「自然農に生きる人たち」

 当ブログの理解としては、自然農とは、川口由一さんの農業姿勢やその考え方に共鳴した人たちの農業を含めたライフスタイル全体のことを言うのだろう、と思う。そもそも、農業は自然から切り離されては成り立たないわけだし、もちろん人間だって、自然と切り離されては生きてはいけない。

 いわゆる耕さず草もとらない、という農業は、一般的に言えば異端であろう。それが、川口さんの体験の反省から生まれた、機械化農薬付け農業からの脱却スタイルだっとしても、労力や生産性から、品質性(何を基準にするかだが)などを考えれば、いわゆる川口式自然農は、必ずしもベストではない。

 しかしながら、これだけ多くの若者たちの心をつかみ、数知れない人々を帰農させるのだから、すごい魅力があると言わざるを得ないし、真剣に考えたら、他に有効な手段が、それほど残されていないことも分かる。

 木村秋則さんの「奇跡のリンゴ」に通じるところの何かがある。二人の行き着いたところは、より深く自然とコミットすれば、人為を超えたところに、完全に近いハーモニーがある、ということの発見だが、お二方の人生を考えると、必ずしも一直線にその「理解」にたどりついたものではない、ことがわかる。

 思考錯誤しながら、二人が辿り着いた世界が共通するなにかをイメージさせるが、私はむしろ、この二人の人生から学ぶべきことは、思考錯誤しながら、それでもなお、自然にこころ開いて学び、やがて行き着いた透明感あふれる境地、ということになるであろう。

 そういった思考錯誤でさえ許してしまう「大自然」があるとするなら、ひとり自然農貴しとせずに、他の錯誤に陥っているさまざまな流れをも視野にいれながら、それでもなお大自然に学ぼうとする意識を養うことの大切さであろう。 

 

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