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2011/02/11

山里のオデッセイ―枕木と電柱での家づくり

山里のオデッセイ―枕木と電柱での家づくり
「山里のオデッセイ」 枕木と電柱での家づくり 
伊藤 孝博 (著) 1985/10 連合出版 単行本 204p
vol.3 No.0253 ★★★★★

 「山の家」作りで考慮すべき幾つかの条件

<安全性>

(A)転変地異からの。

 1)雪 2)雨 3)土砂崩れ 4)地震 5)雷。

(B)鳥獣虫類からの。

 1)クマ 2)サル 3)カモシカ 4)カラス 5)マムシ 6)ハチ 7)ネズミ 8)タヌキ 9)キツネ 10)シロアリ 11)ダニ

(C)人間からの。

 1)強盗 2)空き巣 3)誘拐 4)暴行 5)放火 6)覗き

(D)お化け、妖怪の類からの。

 多すぎて書けない。要は手なづけるか、毒を以って毒を制すかだな。

(E)火事、酸欠、ガス爆発などからの。

(F)その他  p15 「企画から枕木運びまで」

 ゲーリー・スナイダーの本を何冊か借りてきたが、続けて読もうとしたら、なんだか立派すぎて息が詰まる。ふと覗いた図書館で、この本が目にとまる。「枕木と電柱での家づくり」というタイトルが魅力的。どこか「格安でできるログハウス獲得術」に通じる親しみを感じる。

 この本、初版は1985年。1948年生まれの著者、36歳の時に共同通信社を退社して、家族5人が山里で暮らす家を一軒、枕木と電柱で作ってしまった。土地や出会い、家族や友人の協力があってこそできることだけど、それにしてもすごい。

 プレイスXを考えるにあたって、「山の家」作りで考慮すべき幾つかの条件のなかの<安全性>は、かなり気になる。とくに、お化け、妖怪の類からの、あたりが特に気になる。「手なづけるか、毒を持って毒を制する」・・・ですか・・・・。

 ここでわたしにとって忘れ得ないのは、A・C・クラークの「2001年・宇宙のオデッセイ」です。
 私見によれば、2001寝の木星(小説では土星)への旅の果てに、目映いマンダラ界を観尽し、輪廻転生を経たボーマン船長は「さて、これからおれはどうしよう」とでもつぶやいたはずでした。

 「私」地震の移ろいを見とどけたボーマン船長の「私」は、”スターチャイルド”となった「私」の新たな次元への旅立ちの中に吸い込まれて行きます。

 「神」になったのか?。そうかも知れない。「超人」への脱皮か?。そうともとれる。だが、「輪廻」を知り、地球的生命の行ないを知った「私」、青く美しかった地球を無垢の眼で眺める「星の子」こそは、悟れる者の道に踏み込みながら引き返してくる「菩薩」のイメージそのものではないでしょうか。p187「『山里のオデッセイ』---著者自身の書いた解題」

 おお、ここで「2001: A Space Odyssey」の話がでてくるとは、なんともうれしい。この本、枕木や電柱だけの話ではない。まるごと人生と取っ組み合いをしているひとりの地球人の生き方レポートだ。スナイダーや三省ほどにかっこよくはないけれど、それだけに、なお、すごくカッコイイ。山里のオデッセイは、スペース・オデッセイと繋がっていたのだ。

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コメント

>dharmaraj
この本、25年前の本だから、現在との違いはあると思うだろうけれど、枕木500本、電柱25本、山林と敷地8000坪をしめて250万円で購入して、あとはひたすら汗と知恵を振り絞って、手作りで作ったとある。
枕木は全部で50万円と書いてあったから1本1000円。ただ、まとまって出て来ることは少ないらしいし、廃材となる時に、現場まで取りに行くことが原則らしい。
クレオソートとか、これが良いらしく、何百年も持つらしい。室内としては、それなりに塗装とか処理するのかも。

投稿: Bhavesh | 2011/02/11 08:33

枕木と電柱はすごいですね。ただ防腐処理にクレオソート使ったものだとどうなんでしょうかね?今だにホームセンターにはこれ使った古い枕木売ってるようですが。

投稿: dharmaraj | 2011/02/11 07:35

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