「ニホンミツバチが日本の農業を救う」久志冨士男<1>
「ニホンミツバチが日本の農業を救う」 <1>
久志冨士男 2009/06 高文研 単行本 189p
Vol.3 No.0281 ★★★★☆
山の椒エコビレッジでは、すでに数年前から「養蜂」が始まっている。しかもニホンミツバチによる養蜂だ。この本によれば、なるほど、蜂蜜にはこれほどいろいろなことがあったのか、とまったくのシロートの私には目から鱗の状態である。
養蜂業はセイヨウミツバチによるものがほとんどで、その習性から、さまざまな問題が指摘されている。その点を補う存在としてニホンミツバチが注目され始まっているようだ。特に山の椒は、放置地として、農薬や乱開発から守られてきた地であり、そこにある自然界が提供する花々の密は、特別な味わいがあると想像できる。
春を待つ山の椒エコビレッジ。手前に見えるのが、自然界の動物たちから、ニホンミツバチを守る太陽発電装置だ。
太陽光発電で駆動する電柵装置。発電された電力はバッテリーに蓄えられ、熊などの不届きモノが蜂蜜を狙って侵入すると、電気ショックを与えて、けん制する。仕組みは簡単だが、効果は抜群。
ニホンミツバチ用の重箱式巣箱。ビレッジ内には沢山の装置が設置されており、今後の増産に向けて研究が続けられている。
冬期間も、こまめに管理する。寒い間はニホンミツバチたちの活動も鈍るので、砂糖水などの餌を補給する必要がある。
雪の中に死滅するハチ。このところ温暖な日が続いたので、春が来たと思って飛び出した働き蜂の中には、寿命尽きて、雪の中に墜落してしまうものも出て来る。
かなり濃密なニホンミツバチの蜂蜜。セイヨウミツバチとは比べ物にならない程の美味と言われる。このボトル一本で、多分*万円するかも。
かなり濃密な味がする。蜂蜜をどのように味わうのが本当なのか知らないが、一匙食させていただけば、なるほど、これがニホンミツバチの蜂蜜なのか、と驚く。糖度が80以上ないと発酵してしまうというので、純度の高いものは保管にも工夫がされている。
こちらは、たしか花粉玉とか言ったかな。蜂蜜たちの体についた花粉が沢山たまったもの。こちらもなにかの薬効があるはずだ。
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