パーマカルチャーしよう!<2> 愉しく心地よい暮らしのつくり方
「パーマカルチャーしよう!」 <2> 愉しく心地よい暮らしのつくり方
安曇野パーマカルチャー塾/糸長浩司 2006/09 自然食通信社 単行本 147p
3月11日の午前中、私はビル モリソン 「パーマカルチャー」の読書メモをアップした。その時、私は、これが読書ブログとしての最後の一冊になってしまう、なんてことは考えてもいなかった。しかし、巨大激震で地域の図書館ネットワークが壊滅し、事実として、最後の一冊になってしまったのである。
当時、私が、地域の図書館から借りていた本は30冊あまり。一部の図書館は部分スタートしているので、返却した本もあるが、いまだに、返却本さえ受け付けることができない図書館がほとんどである。
比較的優良な図書館利用者である私は、貸出期限をこえて借りておくなんてことはないのだが、今回ばかりは、すでに2カ月が経過しているのに、まだ図書館にかえせない本が十数冊ある。その中の一冊がこの「パーマカルチャーしよう!」だ。
2005年9月に始まった私のブログは、<1.0>を経て、2009年3月に<2.0>としてこちらに引越してから、すでに5年半が経過した。途中で「読書ブログ」と自己規定してみたところで、その限界にも気づき始めていたところである。
当時、どんどん繋がり始めた図書館ネットワークの便利さに後押しされて続いてきた読書ブログだったが、大震災による図書館のネットワークの壊滅、という事実を契機として、中断されることとなった。
いや、決して中断ではない。そもそも、あと数冊程度で「メタコンシャス 意識を意識する」というカテゴリの終焉とともに、こちらの<2.0>もしばらくお休みしようと思っていたのである。ちょうどよかったというべきか、むしろ、今回の事態を「予感」していた、というべきか。
私のブログは<1.0>、<2.0>を経て、<3.0>になるべきものであった。いろいろ模索してきたが、ネット上の、ツイッターだの、フェイスブックだのという形態の違いでは<3.0>はスタートしないようだ。私の<3.0>はどうやら、そのテーマ、その「場」の思想によって、規定されていくようだ。
「NPO山の椒エコビレッジ」という、おなじニフティブログが数カ月前からスタートしている。このような形でリンクしてくるとは思っていなかったが、これが事実であるようだ。その中でも、「エコビレッジでパーマカルチャー」というキーワードの持つ意味は大きい。
次から次へと図書館から本を借り出してメモする、というスタイルはもう終わった。本当に実際的な本をじっくり愛していく時代になった。そのような意味で、この「パーマカルチャーしよう!」も、ゆっくり、じっくり、味わっていきたい。少なくともスナイダーのような香り立つカッコよさ、はないが、包まれるようなやさしさがある。
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