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2011/06/04

我が家に手作りガーデンハウス―DIYで建てよう!“小さな家”<1>

我が家に手作りガーデンハウス―DIYで建てよう!“小さな家” (Gakken mook―DIY series)
「我が家に手作りガーデンハウス」 ―DIYで建てよう!“小さな家” (Gakken mook―DIY series)
ドゥーパ! (編さん) 2005/10 学研 単行本: 145p
Vol.3 No.0288 ★★★★★

1)いざ、森の中にソロー・ハウスを自作しようと思い立ち、マニュアル本などをめくってみると、書店にも図書館にも似通ったような書籍はいくつも並んでいる。しかし、これといった決定打に出会わない。

2)ログハウス、DIY、セルフビルド、2×4、ガレージハウス、物置、手作り、などなど、近似のキーワードがある。その中でも、自分のイメージに一番近いのは「ガレージハウス」という概念のようだ。大きさといい、手軽さといい、材質といい、この本が一番ぴったりくる。

3)しかし、実際には、小さいけれども、一冊の書籍になっている限り、かなりがっちりした建物になっている。こちらの希望はもっと簡素でケータビリティに富んだ、解体可能なガーデンハウスである。組み立ても、取り外しも簡単なものがいい。

4)したがって、結局は、あちこちを参考にしながらも、手さぐりで自分サイズの好みのハウスをセルフビルドする以外にはない。

5)そして、その中に、今まで見てきた、自分なりの好みのイメージは残しておきたい。

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6)さて、いざ「手作りガーデンハウス」となった時、「山で暮らす愉しみと基本の技術」は、実に現実的なサイズで、実現可能な領域にある教則本だが、余りに実際的過ぎて、世界や宇宙に広がる「夢想的」な部分が少なすぎる。

7)「パーマカルチャー 農的暮らしの永久デザイン」は立派なお手本で、ひとつの指標とはなる。しかし、我がソロー・ハウスにおいては、アグリカルチャー的な農業「カルチャー」に手が届いていないので、ちょっと範囲が広すぎる。また、あまりに教則本的に扱ってしまうと、どこか堅苦しいものにも思えてくる。

8)もっとのんびりと、もっといい加減に、ファジーにやりたいのが、わがソロー・ハウス流だ。

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9)「“地球(ガイア)”建築」は、原野に毅立する現代建築のイメージだが、セルフビルドや手作り感からは遠い。また、ロイド・カーンの「シェルター」に取り上げられている家は、全て、なんとか真似て作れそうな気もするが、スケールが大きすぎるものが多い。

10)「シェルター」の地産地消的感覚は、時代や地域を超えたフォークロア的匂いがプンプンする。ひとつひとつのアイディアは実に面白い。山の椒の植物や自然物で作ってみたいものがたくさんある。

11)しかし、それでも、やっぱりできる物は、もっと現実的で、自分サイズの、使い勝手をもっともっと考慮したものになるだろう。

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12)さて、この本をソロースナイダーで挟んでみる。元祖ソロー・ハットほどにはシンプルではなく、スナイダーのキットキットディジーほどには本格的ではなく、というあたりか。もっとも元祖ソロー・ハットは、実によく出来ているし、一部プロの手さえ借りている。

13)スナイダーはすでに40年近く森の中に「再定住」しているわけだから、その間に、ハウスの状況も変わっただろうし、家族とともにあって、公開されていない機能もあるだろう。

14)あえて、こうして領域を狭めてみると、我がソローハウスの、コンテナ、コンテンツ、コンシャスネス領域におけるターゲット群、という感じがしてくる。これらの的の中に、次第にひとつの存在が生まれてくるだろう。

15)そろそろ「メタコンシャス 意識を意識する」カテゴリは終了する。最初は想定していなかった次なるカテゴリだが、「森の生活」にしようと思う。

<2>につづく

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