回帰する月々の記―続・縄文杉の木蔭にて
「回帰する月々の記」 ―続・縄文杉の木蔭にて
山尾 三省 (著) 1990/07 新宿書房 ハードカバー 251p
Vol.3 No.0324 ★★★★☆
1)1985年から89年の10月までの月々の記が一冊の本としてまとめられている。この間、三省は87年に先妻(順子さん)を病気で亡くした。気力が薄れ、月6枚のペースで書き進めれた連載エッセイということだから、読むほうもそのペースで読まなくてはならないかもしれない。
2)しかしながら、家族を失った悲しみは分かるとしても、その悲しみに暮れているのは、何も三省ばかりではない。人の数だけ悲しみもある。
3)私も76~77年にかけて、周囲の者7人を黄泉の国に送った。ほとんどは年寄り達だったが、50代の義父や、禅や仏教について教えてくれた母方の祖父なども含まれていたので、私自身の脱力も半端じゃなかった。
4)もし、あの77年に、すべてを棄てて、またインドに行こうと思ったのは、そういう背景があったからだ。形としてはOshoのもとでカウンセラー・トレーニングを受けるというものだったが、4カ月間の家族4人でのインド滞在は、私にとっても、おおきな人生の節目だった。
5)この本には、スナイダーの長男・開が、成人して沖縄大学に留学していることが書かれている。
6)そして、新しい女性(春美さん)と出会い、再婚したこと、も記されている。
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