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2011/07/16

エマソン魂の探求 自然に学び神を感じる思想<1> リチャ-ド・ジェルダ-ド

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「エマソン魂の探求」 自然に学び神を感じる思想<1>
リチャ-ド・ジェルダ-ド/沢西康史 1996/12 日本教文社 単行本 280p
Vol.3 No.0360 ★★★★☆

1)だいぶ前からこの本が手元にあるのだが(震災前から)、なかなか読み始めることができない。いずれは読みこむはずなのだが、次から次へと後回しになって、何時になるかわからない。これでは困る。この辺で、まずは口火を切って、読もうとしている、ということだけはメモしておきたい。

2)ソローの先生であるエマソン。スナイダーに「二流」と切り捨てられるエマソン。それに、この本は、我が友人の翻訳でもある。何とか読み込みたいとは思うのだが、先にすすまない。

3)紆余曲折を経ながら、当ブログは、終局に入っていた。カテゴリは、「メタコンシャス--意識を意識する」だった。言ってみれば、般若心経の例えを借りて、「空即是空」という位置にあった。

4)しかしながら、わが「空即是空」を求める読書ブログは、遅々として進まず、杳として、その頼りを失いつつあった。

5)3月11日の朝、当ブログが読んでいたのは、「パーマカルチャー」だった。今思えば、何事かのバランスを取るかのごとく「色即是色」のほうに足を踏み出していたといえる。

6)3月11日の時点で、「メタコンシャス--意識を意識する」カテゴリは、残り10程の書込みを残すばかりだった。そして、残り10の書込みを終えれば、この読書ブログは終了するはずだったのである。

7)個人的には、あまりに象徴的であると思う。メタコンシャスな旅は打ち破られた。東日本大震災という「色即是色」によって、一発で、もろくも、崩れた。

8)二ヶ月ほどの休筆のあと、始まったのは「森の生活」カテゴリだった。

9)「空即是空」の延長でなら、エマソンも読みやすかったのではないか、と思う。スピノザに似て、なにやら観念的で、静かに静かにデッドエンドへと突き進みたかった。

10)しかし、そうはならなかった。わが「空即是空」は、いきおい余って「色即是色」へと大きく振れたが、やっぱりここは「色即是空 空即是色」なのであった。「色不異空 空不異色」なのだ。

11)・・・・・・・・

<2>につづく

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