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2011/07/11

スナイダー詩集 ノー・ネイチャー<2>

<1>からつづく 

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「スナイダー詩集 ノー・ネイチャー」 <2>
ゲーリー・スナイダー/著 金関寿夫/訳 加藤幸子/訳 2002/01 思潮社 単行本 233P

1)詩ってなんだろう。改めて考えた。

2)限りない自己へのこだわり、美の探究。

3)詩が文字の文芸で在る限り、真善美の、まずは美を持っている必要があるだろう。

4)スナイダー三省を並べて見た場合、三省の方は、より美ととともに真に偏っているのではないだろうか。そして、スナイダーは、どちらかと言えば、善の人か。

5)アメリカで「ゲーリー・スナイダー」として知られている現象に対して、日本人が受けている情報は圧倒的に少ないに違いない。

6)であるがゆえに、少ないとは言われつつも、今、こうして読める詩を、ゆっくりと時間をかけて、読み進めるしかないと思う。

7)スナイダーは詩を作る時、自らがいる環境を、山や川、海や岩石、植物や動物たち、そういうものに触れないと、彼の詩にならないし、彼を語ったことにならない。なかなか、うまい「場所」に自分を連れ込んだものだ。

8)三省に比較したら、「涙」が圧倒的に少ない。いや、三省は「涙」が多すぎる。「神を求めて泣きなさい」。一見では、これは他力だ。

9)スナイダーは「禅」の人だもの、自力でしょう。

10)でも、まだ旅はつづいている。たくましく、慌てず、ある意味、優しく。ある意味、放浪。

11)スナイダーの全読み込みなど、当ブログではできない。永遠にそのチャンスは来ないだろう。だから、今与えられている作品群を、もうすこしミクロに読み進めていこう。

<3>につづく

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