絶頂の危うさ<2> ゲーリー・スナイダー
「絶頂の危うさ」 <2>
ゲーリー・スナイダー/原成吉 2007/08 思潮社 単行本 239p
『亀の島』(Turtle Island、1974年)
『ノー・ネイチャー』(No Nature、1992年)
『終わりなき山河』(Mountains and Rivers Without End、1996年)
『絶頂の危うさ』(Danger on Peaks, 2007年)
と続く、スナイダーの詩集。
2)そそっかしい早めくりの当ブログにおいて、ひとつひとつの詩を味わっている余裕がない。それでもやはり気になる詩人は繰り返し読む。
3)最初は、全体像知るために関連リストを作った。すこし時間をおき、全体像を確かめながら、ひとつひとつの位置を確かめ始める。詩はひとつひとつ独立していながら、しかしひとつひとつが関連しているので、折に触れて読んでいるうちに、より明確なイメージを呼び起こすことになるだろう。
4)その中にあってもこの「絶頂の危うさ」はスナイダー最新の消息となる。
5)なるほどケルアックの喧騒を通り過ぎ、ここまで来たスナイダー。しかし、詩だけでは、なかなかその存在を量り知ることは難しい。その風貌だったり、他人の評価だったり、友人たちの交流の中から見えてくるスナイダー。本来であれば、その詩の朗読に立ち会うのが一番なのだろう。
6)どこか決定的に懐かしい思いになるのは、自分が慣れ親しんだ文化のルーツをたどれば、彼が立っているからだろうか。それとも、私自身の過去生が、あの時代性の中にあったからだろうか。
7)すこしづつ手繰り寄せながら、親近感を感じつつ、また突き放されたりしながら、まるでヒッチハイクのよう。スナイダーは長距離トラックか、大陸横断鉄道か。
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