新月 山尾三省第三詩集
「新月」―山尾三省第三詩集
山尾 三省 (著) 1991/06 くだかけ社 変形 p96
Vol.3 No.0349 ★★★☆☆
1)詩は最も内密の私信であると記したが、詩はもちろん最も内密の魂のことばでもある。教育の世界で教育が失われ、科学の世界で科学が失われ、文明社会で文明も文化も失われているように、詩の世界でも詩が失われて久しい。
詩の道にたずさわるものとして、一行でも一句でも、真実のことばをとらえたいと願ってきた。とらえられたかどうかは覚束ないが、「新月」とタイトルして、あたらしく地球と地域の時代を生きる自らのよすがとしたつもりである。p095「あとがき」
2)実に散文的で、いささかおっちょこちょいでもある当ブログとしては、詩をじっくり味わえているかどうかは、実に、それこそ覚束ない。しかし、グッと来る時は、グッと来る。
3)今回はむしろ、巻頭にあった、くだかけ社の和田重正氏の詩を転記させていただく。
4)いのちの世界
流されて
花をみながら
月をながめて
世の中を泳がずにわたる
その時、その時を
力いっぱい生きているだけ
その時、その時の
縁にしたがって、生きているだけ
自分の手柄でもない
誰のお陰でもない
ただこうなっているだけ
誰はばかることなく
言い放つことのできる
この
いのちの世界 和田重正 p05
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