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2011/08/04

地球の家を保つには エコロジーと精神革命<3>  ゲーリー・スナイダー

<2>よりつづく

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「地球の家を保つには」 <3> エコロジーと精神革命
ゲーリー・スナイダー (著), 片桐 ユズル (翻訳) 1975/12 社会思想社 単行本 264p

1)3.11以後、1ヵ月半経過して、ブログを再開しようと思い立った時、まず頭に浮かんだのはこの本だった。この本のイメージで、次なる「森の生活」カテゴリが始まった。

2)スナイダーを読み、山尾三省を読んだ。手持ちの本から始め、やがて図書館ネットワークが復活してきたので、ほぼこの二人を完読したと言える。この二人の出会いは、「聖なる地球のつどいかな」(1998)に収められている。

3)スナイダー 電気をつくるのに原子力を使うのは、あまりにも複雑で危険過ぎます。節電をして、もっと安全で効率的に電気をつくるべきです。そのほうがずっと効率的で健康的ですよ。「聖なる地球のつどいかな」p226「科学は美の中を歩む」

4)ようやく図書館ネットワークが復活したのを確認したあと、新刊を読みたくなったが、まだ充実していなかった。なにはともあれ、三陸海岸沿岸部の牡蠣養殖業の畠山 重篤「森は海の恋人」を読みたくなった。そして、「東北を歩く」 結城登美雄を読みたくなった。

5)読書ブログを再開し、昔からの想いを確認し、図書館ネットワークの復興を確かめた。すこしづつ東北沿岸部に想いを馳せたあたりで、「なでしこジャパン」の試合を見た。ワールドカップ優勝で、朝早く起きて、本当に感動した。今でも彼女たちがニュースにでてくると、うるうるする。

6)そこで少し元気になって、そろそろ図書館にも出そろい始めた3.11本を一気読みしてやろう、という、いつもの野次馬根性が湧いてきた。

7)そうこうしているうちに、この書込みで「森の生活」カテゴリも108の定数に到達した。実際の森の生活は、エコビレッジという可能性を見ることはできたが、この社会情勢であり、放射能物質による汚染状況である。東電原発から80キロ圏内における野外活動は、自分一人でも、あるいは他人を誘うことでも、十分熟慮しながらやらなければならない時代に突入してしまった。模様見状態である。

8)しかしながら、ソローの「森の生活」、そしてその後に今日までつづく流れは、3.11以降における一つの確かなビジョンの中に組み込まれてしかるべきものである。

9) エコロジー(ecology)の”eco”(oikos)の意味は”house”。すなわち地上の家を保つこと(Housekeeping on Earth)。 地球の家を保つには」 p226

10)エコ、という言葉はすでに陳腐化しつつある。あまりに安易に使われ過ぎている。しかしながら、原点は「地上の家を保つこと」にある。つまり、私たちのライフスタイルが充分持続可能であることを実践するところにある。

11)せっかくのこの機会であるから、3.11以降にでた本をもう少し読みこんでみよう。そして、天地人の被害の中でも、とくに放射性物質による汚染を含む原発問題をおっかけてみよう。

12)次なるカテゴリは「3.11天地人」となる。

<4>につづく

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