「発電貯金」生活のススメ 太陽光発電は地球にやさしい! 家計を助ける! 岩堀良弘
「『発電貯金』生活のススメ」 太陽光発電は地球にやさしい!家計を助ける!
岩堀良弘 2010/1 合法令出版 単行本 239p
No.0410★★★★☆
1)太陽光発電についても、何冊か読んでみた。
太陽光発電関連リスト
「わが家ではじめる太陽光発電」 太陽光発電所ネットワーク 2004/06 合同出版
「よくわかる太陽電池」 斎藤勝裕 2009/02 日本実業出版社
「広がる広がれ太陽光発電」 クリーンエネルギーライフクラブ 2009/07 西田書店
「徹底特集「太陽光発電」なぜ今,太陽電池なのか?」 Newton 2009/09
「『発電貯金』生活のススメ」 岩堀良弘 2010/1 合法令出版
「太陽光発電は本当にトクなのか?」 山下和之 2010/04 毎日コミュニケーションズ
「太陽電池のしくみ」 サイエンス徹底図解 瀬川浩司他 2010/05 新星出版社
「太陽光発電システムの不具合事例ファイル」 加藤和彦 2010/07 日刊工業新聞社
「わが家も太陽光発電」 2010/06 朝日新聞出版
「自然エネルギーの可能性と限界」 石川 憲二 2010/07 オーム社
「太陽電池」のキホン 佐藤勝昭 2011/04 フレックスコミックス
「太陽光発電システムがわかる本」 小西正暉他 2011/04 オ-ム社
「しあわせ節電」 鈴木孝夫 2011/06 文藝春秋
「エネルギー総選挙」 電力の政権交代が起きる日 2011/07 日経ビジネス
「原発に頼らなくても日本は成長できる」 円居総一 2011/07 ダイヤモンド社
「徹底比較!「新エネルギー」がよくわかる本」 レッカ社 PHP研究所 2011/08
「今こそ知りたい最新ガイド太陽光発電」 NEWTON別冊 2011/08 ニュートンプレス
「よくわかる最新火力発電の基本と仕組み」 火力発電の原理と現状を基礎から学ぶ 火力原子力発電技術協会 2011/09 秀和システム
「プロが教える太陽電池のすべてがわかる本」 太和田善久 2011/09 ナツメ社
「ソーラーチャージライト MA-551」(株)丸高 2011発売
「自分で作る太陽光発電」 (大人の週末工作) 2012/05 川村康文著 総合科学出版
「自分で作るハブダイナモ水力発電」 (大人の週末工作) 中村昌広 (著)2012/07 総合科学出版
「自分で作るハブダイナモ風力発電 + 」 (大人の週末工作) 川村康文著 2012/11 総合科学出版
「聖なる地球のつどいかな 」ゲーリー・スナイダー + 山尾 三省 山里勝己監修2013/04 新泉社
「自分で作る風力発電」( 大人の週末工作) 中村昌広 (著) 2013/06 総合科学出版
2)この本は、太陽光パネルの設置業者が書いているだけあって、結構細かい点まで書き込んである。
3)出版されたのは、昨年の1月だから、情報は若干古いが、「緊急報告!新潟中越地震現場レポート」p196などがあり、地震に太陽光パネルはどのように耐えることができるか、どのように役だったかなどが書いてある。今回の3.11を予感させるような内容だ。
4)太陽光パネルについては、いくら本を読んでも、いまいちリアリティが湧いてこない。車やパソコンのように、その効能がはっきりと頭に浮かばない。単に電気をつくる、ということだけなのではないか。
5)あとは、実際に自分が導入しようとする環境を考えて、シュミレーションし、見積もりを作ってみるしかない。
6)太陽光発電に関心があっても、導入できない人はたくさんいる。持ち家ではない。マンションである。転勤族である。10年以内には改築するだろう。南側に屋根がない。太陽が当たる時間が短い。家の前に大きな建物がある。などなど・・・・
7)逆に考えると、南向きに屋根があって、30度の角度を保ち、これから20年程は改築しない、建物の蔭になることはない、持ち家であって、引っ越しの予定もない、という我が家などは、まずは太陽光パネル導入のモデルケースにさえなるのではないか。
8)あとは、本当に導入する気があるかどうかの意思の確認である。
9)と思って、周囲を見渡すと、さてどこにから具体的な情報を入手すればいいのか、すぐにはわからない。ホームセンターやモデルハウスにでも行けば、パンフレットでももらえるのだろうか。
10)そういえば、何度も、訪問販売の営業マンたちが来ていたな。いきなりやってくるから、あまり話を聞いたことはなかったが、今度はすこし聞いてみようか。
11)それに、売電とは言え、本当にメリットがあるかどうか、過去の我が家の消費電力の経費をグラフ化しておく必要もあるだろう。
12)ざっと考えて、仮に150万円投資して、月に5000円売電し、月5000円の電力料金を払って±0円だったとしても、月1万の平均電力料金だったら、たんに150ヵ月分を前払いしただけにすぎないことになる。
13)150カ月=13年間。これだけの長期にわたる買い物である。おいそれと簡単に決意はできない。
14)10年ほど前に、缶ジュースの自動販売機を設置したことがある。近くの工事現場のために依頼されたからであったが、あの時の感覚に似ている。ジュースを販売しても、住宅街だから、そこから得られる利益は月5000円。そしてその利益を得るために支払う電気料金は月5000円。±0であった。
15)夜間の街灯がわりになるかな、と思ってみたり、来訪者の目印になるかな、と思ってみたり。でもこれって、本当のメリットではない。結局、自販機は数年で廃止した。
16)太陽光パネルだって、たんなるボランティア精神だったり、見栄だったりするだけで、終わってしまう可能性もあるんではないか。
17)たしかに緊急時のメリットはある。しかし150万円の余裕があるなら、優先順序から考えて、太陽光パネルの他に、もっと必要なものがあるのではないか。
18)まだまだ、リアリティのない、我が家の太陽光発電であった。
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