地震 停電 放射能 みんなで生き抜く防災術 東日本大震災から私たちが学んだこと小学館
「みんなで生き抜く防災術」 地震・停電・放射能 東日本大震災から私たちが学んだこと
小学館防災チーム 2011/04 小学館 単行本 127p
No.0395 ★★★☆☆
1)図書館も復活してみれば、以前の風景にもどりつつある。そして、ごく普通にこの手の本が、震災コーナーをにぎわしているのであった。
2)この本もまた、4月という早い段階で出版されている。地震と停電は、すでに織り込み済みだったが、津波は意表を突かれた。しかし、津波は天災でもあり、とにかく高台に逃げるしかなく、飲み込まれてしまったら、それが運命だったと、受け入れるしかない。
3)それに比して放射能については、いままで準備などまったくしたことがなかったが、これは明らかに人災だ。そして、一回逃げれば済む、という問題ではない。これから、多分人類は、放射能と共存していかなくてはならない段階に入ってしまったといえる。
4)この本においても、120数ページのうち、放射能についての記述は20数ページ。必ずしも、細かく書いてあるわけでもない。基本的なことが書いてあるだけだ。しかし、この放射能についての基本的な知識だけでも、まだまだ身につかない。
5)ベクレル(Bq)
放射線を出す能力の強さや数量を示す単位。電球に例えると、光の強さそのものにあたるのがベクレル。p52
5)グレイ(Gy)
放射線があたった物質が吸収した放射線量の単位。p53
6)最近は、ガイガーカウンターを携帯して放射線をチェックする人びとが私の周りでも増えてきた。そのおかげで、次第に自分の生活空間のレベルがわかるようになってきた。しかし、ベクレルやグレイなどの単位の対象となると、まだまだ不明なことが多い。
7)シーベルト単位にしても、公に発表されることを参考にすれば足りるようでもあるが、どうも、政府や行政、東電の発表が嘘であったり、後手後手にまわったりしているので、信用ならぬところがある。
8)放射能に対する、新たなる、自分なりの防災スタイル、というものを作り上げる必要を感じる。
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