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2011/09/14

自衛隊もう1つの最前線 3.11東日本大震災ドキュメント 毎日ムック

【送料無料】自衛隊もう1つの最前線
「自衛隊もう1つの最前線」 3.11東日本大震災ドキュメント
毎日ムック  2011/06  毎日新聞社 ムック 96p
Vol.3 No.0455 ★★★★☆

1)自衛隊を最初に意識したのは小さな子ども時代だろう。街道を隊列を組んで走っていく自衛隊の車列を見送りながら、ばあさん達から、悪いことすると連れていかれるぞ、と脅かされたものだ。自衛隊は怖い、という意識を刷り込まれていたといえる。

2)しかしそれは、悪いことをするとお巡りさんがくるぞ、と脅かされるのと同じことで、鬼がくるとか、なまはげがやってくるなんていうのと、同じような効果が狙われていたのだろう。

3)最初にヘリコプターに乗ったのは、中学生の時。友人の父親が航空自衛隊に勤めており、その航空祭のイベントで乗せてもらったのだった。初めて自分の生まれた家を空からみた。

4)同じころ、博覧会で自衛隊の活躍ぶりを見た。ゴムボートで水難の住民を救っているようなパネルが展示されており、自衛隊とは、そのような活動をする団体だと思っていた。

5)高校になると、70安保の反戦ムードが高まった。高田渡の「自衛隊に入ろう」という歌がはやった。皮肉な歌だったが、ひょっとすると、今、この唄を聞いても、この歌詞のまま受け取る若い人たちがいるかもしれない。いまじゃ、皮肉の意味をなしていないかも。

6)成人して、カウンセリングを学んだ時、協会から派遣されて、自衛隊駐屯地の嘱託外部カウンセラーとして、5年間、駐屯地に通ったことがある。ゲートで「先生」と呼ばれ、基地内で、隊員や家族のカウンセリングを担当するのは、ちょっとこそばゆかった。

7)自衛隊やお巡りさんになろうと思ったことはないが、子供たちの就職を考えていた時、公務員志向が強くなり、自衛隊になりたいという希望が増えていることを知った。

8)今回、3.11の復旧作業のなかで、着実に地道に活動する自衛隊の皆さんの姿をあちこちで拝見した。すなおに、ありがとうございます、と頭が下がった。

9)佐々淳行「自衛隊は嫡出子になった」p44などは、ちょっとオーバーかなとは思うが、とにかく自衛隊は難しい位置にある。

10)ボランティア活動などもおおきく取り上げられているが、自衛隊のような組織的な活動があってこその復旧復興活動だった。お仕事とは言え、ごくろうさまです。ありがとうございます。

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