今日から始める山歩き これだけは知っておきたい初心者のための安心マニュア ブルーガイド編
「今日から始める山歩き」 これだけは知っておきたい初心者のための安心マニュアル
ブルーガイド編 2011/04 実業之日本社単行本 182p
Vol.3 No.0475★★★★☆
1)歩く、というのは人間生活の基本をなす重要な活動だ。「地球の歩き方」なんてシリーズもあるし、「ウォーキング」はダイエットだけではなく、健康を維持するための根幹をなす活動である。時には、「帰宅難民」として歩くことがふいに必要になる時もあるし、脳は歩いて鍛えなさい、なんて人もでてくる。
2)それでも、生活の中に、キチンと歩くこと組み込むことは意外に難しい。
3)山歩きとは、小さな一歩一歩の歩行を何万回と繰り返して大きな山に登り、そして降りてくる行為です。その一歩一歩にベテランと初心者で大きな違いがあるはずはありません。しかし、少しだけ違いがあるのです。この少しだけの違いが積み重なって、山を歩くための「コツ」となるのです。p180「あとがき」
4)普段の生活の中では、ついつい車を初めとする乗り物に頼りがちになり、ついつい歩くことをサボってしまう。いざ一万歩を歩こうとすると、かなりの思いがないとスタートできない。
5)この前の震災の時などのように、普段歩いているコースだと、大体の時間配分が分かるので、帰宅難民になったとしても、比較的勇気を持って歩きはじめることができる。
6)旅行会社やスポーツ用品店が主催するツアー登山に参加するのは、何かと不安が大きいものです。そこでおすすめなのが、街歩きから始めることです。登山の基本は歩くことです。観光地やサイクリングロードを半日程度歩けば、歩くことに自信がつきます。p3「大自然のなかで味わう喜び」
7)車で山越えなどをすると、ここで少し歩いてみようかな、と思わないでもないが、準備不足があって、せいぜい車を止めて、思いっきり背伸びをする程度で終わってしまう。街中のウォーキングもいいが、街の風景ばかりでは、すこし物足りない。たまには大自然の中を歩きたい。
8)山に入ったら携帯電話の電源はOFFにしておくことです。携帯電話は、電源が入っている待ち受け状態では、常に最寄りのもっとも強い電波を探して内蔵のアンテナが回転する仕組みになっています。
尾根上を歩いているときなどに電源が入っていると、等距離にある電波局のなかからもっとも強い電波を探してアンテナは常に回転することになってしまいます。
このために、通話しなくても、通常ではありえないくらい早くバッテリーが消耗してしまいます。いざというときにバッテリー切れで通話できないなどということにもなりかねません。p135「携帯電話の注意 山ではバッテリーの消耗が早い」
9)これは3.11でも体験した。町中の基地局が壊滅したために、ケータイがアンテナを求めて、あっという間に消耗してしまった。スイッチオフにしてたために、知人からの受信もできない、ということもあった。ひとつひとつの工夫の組み合わせが必要だ。
10)なんやかんやとこの本を読んでいくと、人間としてのサバイバル力を普段から高めるには、「山歩き」を目標にして、お手軽アウトドアをちょっぴりづつ初めておくのもいいなと思う。3.11以降に出た本ではあるが、この本にはそのことに触れた部分はない。
11)自然観察を含めた「野性の実践」のためには、まずは歩くことから始めてみる必要があるようだ。
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