原子炉時限爆弾 大地震におびえる日本列島<1> 広瀬隆
「原子炉時限爆弾」 大地震におびえる日本列島<1>
広瀬隆 2010/08 ダイヤモンド社 単行本 308p
Vol.3 No.0449★★★★★
1)日本における反原発・脱原発思潮の急先鋒。あるいは世界においても有数な論客でもあるだろう。
2)「原子炉時限爆弾 大地震におびえる日本列島」。この本が出たのは昨年の8月。今となっては、単なる時限爆弾だったらよかったのに、とさえ思う。火力発電所とか、石油コンビナートが時限爆弾で破壊されたりしても、これだけの恐怖は巻き起こさなかっただろう。
3)なぜこれほどまでに原発が蔓延してしまったのだろうか。「いのち」が優先なのか、「国」が優先なのか。
4)正直言って、一年前にこの本をまともに読めるほどに私は危機感をもっていなかった。今だって、よくわからないというのが本当だ。専門家や技術者たちが、きちんと運営してくれていたら、なにも私のようなドシロートがこのような専門分野に首を突っ込む必要などないだろう、と思っていた。
5)彼は、代替エネルギーさえ考える必要ないという。すぐに原発は止めることができるし、止めなければならない、という。
| 固定リンク
「37)3.11天地人」カテゴリの記事
- 東日本大震災全記録 被災地からの報告 河北新報出版センター(2011.10.07)
- 反欲望の時代へ 大震災の惨禍を越えて 山折哲雄/赤坂憲雄(2011.10.07)
- 3・11その日を忘れない。―歴史上の大津波、未来への道しるべ<2> 飯沼勇義(2011.10.06)
- 方丈記 鴨長明 現代語訳付き <2>(2011.10.05)
- 「スマート日本」宣言 経済復興のためのエネルギー政策 村上憲郎/福井エドワード(2011.10.04)
コメント