エネルギー総選挙 電力の政権交代が起きる日 日経ビジネス
「エネルギー総選挙」 電力の政権交代が起きる日
日経ビジネス 2011/07/11号 雑誌 特集20p
Vol.3 No.0436★★★☆☆
1)この雑誌、店頭には並んでいない。通販による定期購読100%の雑誌だ。年50冊、ほぼ週刊誌並みに自宅に送られてくる。私も以前、何ヵ月か購読したことがあったが、読み切れないので止めてしまった。
2)今回、知人宅に行ったら、やっぱり読み切れないのか、包装されたまま何カ月分も重ねられていた。
3)震災後、図書館も書店も壊滅してしまったので、週刊誌さえ読む気になれなかったが、さらに定期購読の雑誌など、見向きもされなくなった状況はよくわかる。
4)あとは捨てるだけだから、読むなら持って行っていいよ、というので、何十冊かもらってきたが、私もあまり読めないまま廃棄することになりそう。
5)この雑誌、なんで面白くないのかな。「日経」という視点が面白くないのか。「ビジネス」というテーマがいけないのか。「定期」、「購読」がいけないのか、とにかく何冊も続けて読むどころか、雑誌一冊を読み切ることさえ、気力を集めきれない。
6)その中でも最近号の中から、一冊だけメモしておこう、とこの号を抜き出した。
7)7月11日号だから、6月後半に編集された特集なのだろうが、あの当時なら、菅直人前政権が、「脱原発依存」をテーマに総選挙をする可能性もあった。だから、「日経ビジネス」も、多少は冷やかし気味に、この特集を組んだのだろう。
8)見開きカラーページなので、きれいで、読みやすいのだが、おざなりな内容で、これ、と言った抜きん出たものがない。
9)このような雑誌は、基本的に、誰が書いた記事か分からない。署名があったとしても、どんな人がどのような生き方をかけてその主張をしたのか、ということがほとんど見えない。今日、こう言ったとして、明日になると、また別なことを言うかもしれない。
10)提示された情報を利用することは可能なのだろうが、誰がどう生きているのか、ということが見えない。利にさとい人々が、こちょこちょ動いているだけで、心に響いてくるものがない。
11)「日本は原発に依存してきた」p25、「『原発がもっとも安い』のウソ」p29、「電力市場に競争を起こす 発送電分離しかない」p34、「電力自由化への覚悟」p36、などなど、テーマとしてはおもしろそうなのだが、いまいちリキがなく、説得力がない。
12)・・・・、別にこんな雑誌まで手を伸ばさなくても、他にいっぱい読む本はあるしなぁ・・・・・。
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