災害ボランティア・ブック 週末は東北へ 平凡社編
「災害ボランティア・ブック」 週末は東北へ
平凡社編 2011/09 単行本 87p
Vol.3 No.0465★★★★★
1)この本を借り出してきたのは、ボランティアという切り口で何事かメモしておきたい、と思ったからだった。しかし、どうもうまくまとまらない。そんなこんなで、この本をめくっていると、この本はなかなかよくできていると思った。実際にボランティアに行った人々の、総括であり、次のボランティアへの伝言でもある。
2)単にボランティアというより、この本は「災害」ボランティアについての本だった。そしてその中においても、「東日本震災」災害ボランティア、という範疇のボランティアである。
3)ボランティアという言葉が含んでいる意味は広い。一概にボランティアという単語で括りきれないほどの広い世界を持っている。
4)町を訪れた方たちは異口同音に「被災地の様子を知っているつもりだったが、これほどひどいとは思わなかった」とおっしゃいます。観光でもけっこうです。皆さん、ぜひ一度この地に立って、惨状をご覧になってください。
津波の恐ろしさを目に焼き付けて、周囲に広め、防災について考えるきっかけにしていただきたいと考えています。岩手県山田町町長 岩崎喜一 p12「一度この地に立ち、現状を見て、伝えてほしい」
5)現地では、ボランティアという名前で、偽医者事件も起きている。補助金を不正に受け取ったなどと報道されている。一部ではあろうが、このようなこともある。
6)ボランティアは強制されてするものではなく、自分の意思のもとに自己責任で活動するのが原則です。p26「ボランティアはすべて自己完結で」
7)日本社会の中では、これらの活動は、もっともっと成熟していく必要があるだろう。
8)現地に駆け付けて復興の手伝いをしたいと願う人は多い。とはいえ、時間的制約や体力面から、被災地でのボランティア活動に参加できる人ばかりではない。p54「被災地に行かなくてもできること」
9)「週末は東北へ」・・・・・・。なかなかいいコピーだね。
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