地球人スピリット・ジャーナル・ダイジェスト版<28>クラウドソーシング・カテゴリについて
「地球人スピリット・ジャーナル」
ダイジェスト版
<28>「クラウドソーシング」カテゴリについて
1)この時期、にわかに「クラウド・コンピューティング」という波が流れてきた。それぞれのパソコンをネットにつながった、出入力の端末と化し、中央の大きなコンピュータにつないでしまおうという流れである。維持やセキュリティにメリットはあったが、結局はそれぞれのパソコンの独立性が失われるというデメリットもあった。
2)模様眺めをしていたが、どうも積極的にクラウド・コンピューティングには賛成できないでいた。そのころ、あらたな言葉としてクラウドソーシングと言う言葉も聞こえてきた。ただ、ふたつのクラウドは、日本語では同じでも英語ではまったく意味が違う言葉だった。
3)一つは「雲」を意味し、デカいコンピュータを雲の上において、すべてのデータを雲の上に置こうという動きであり、他方は「群衆」を意味し、ひとつの仕事や作品を多くの人々でネットでつながりながら完成させようという動きであった。
4)概念としては殆ど反対の意味をもっており、このカテゴリ名は最初「クラウド・コンピューティング」だったのだが、途中から「クラウドソーシング」へ変更した。
5)さて、そのクラウドソーシングだが、明瞭な成果はまだ上がってきていないと言える。「マルチチュード」に繋がってくる概念で、今、世界中のネットワーカーがツイッターやフェイスブックで繋がり始めており、このクラウドソーシングと近似な現象が生まれているか、という観測も成り立つ。
6)しかしながら、当ブログの読書としては芳しいものではなく、結局、当時読み込んでいた村上春樹作品の中から、再読したいこのカテゴリこの三冊(+一冊)、が選ばれることになった。
「そうだ、村上さんに聞いてみよう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける282の大疑問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか? 村上春樹 2000/08 朝日新聞出版
「これだけは、村上さんに言っておこう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶつける330の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか? 村上春樹 /絵・安西水丸 2006/03 朝日新聞出版
「ひとつ、村上さんでやってみるか」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける490の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか? 村上 春樹 (著), 安西 水丸 (イラスト) 2006/11 朝日新聞社
「少年カフカ」 村上春樹編集長 村上春樹 2003/06 新潮社
7)私は、ハルキニストでもなければ、良き読者でもないが、同時代性としては、彼の小説の背景は理解できる。あるいは、これほど人気になった理由も知りたかったし、ノーベル賞の呼び声もかかるのはなぜか、と疑問ももっていた。
8)しかし、上の4冊を読んでみて、彼がこれほどの人気を呼ぶほどの努力をしていることがよくわかった。4冊は決して最近の本ではないが、ネット上で読者やファンたちとの交流をしていることを知り、この人のこのシリーズに、当ブログの「クラウドソーシング」賞の栄誉を贈ったのだった。
9)当ブログにおいては、村上春樹関連の60冊ほどを1~2ヵ月ほどかけて読み、メモしておいただけなのだが、アクセス数としては、彼関連が一番多い。これは当ブログの質の問題ではなく、ネット上にいかに村上ファンやハルキニストが多いか、ということを表わしているのだろう。
10)当ブログとしては特に彼を推奨しているわけではない。
11)このカテゴリをスタートした時点から、だいぶ目的が違ってしまった。途中から目的を見失ってしまったと言える。結局は、村上春樹おっかけになってしまい、それもしかたないか、という諦めになってしまった。
12)ただ、なぜに村上春樹がこれだけ受けるのか、ということを考える意味では、なかなか有意義なカテゴリであったと思う。
13)春樹ワールドにどっぷり浸かったのは、ほんの1ヵ月ほどであったが、いまだに当ブログへのアクセスのトップは春樹ワールドからの入り口である。まぁ、人気が高いということはこういうことなのか、と思い知らされる。
14)基本的には、ここには戻らなくていいと思う。
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