地球人スピリット・ジャーナル・ダイジェスト版<35>森の生活カテゴリについて
「地球人スピリット・ジャーナル」
ダイジェスト版
<35>「森の生活」カテゴリについて
1)3.11で、図書館も書店も自宅の本棚も壊滅した。読書などおちついてできるものではなかった。
2)一方、3.11以前に、森の中にエコビレッジを創ろうというプロジェクトも、持ちこんだテントを建てる前に被災し、原発から90キロ圏内にある森も、決して安全地帯とは言えない場所となってしまったのである。
3)どっちに向かっても歩みだせないような状況の中で、当ブログは、まず自宅にある本から読書をはじめた。
4)被災直後は、ツイッターを使って近況報告を続けた。
5)被災後、新たなるカテゴリは「森の生活」とした。
6)スナイダー、三省、ソロー、エマソン、「東北を歩く」の結城登美雄、「森は海の恋人」の畠山重篤などを読み進めた。
7)書かれたのは2011/06~2011/08の頃。
8)再読ししたいこのカテゴリこの三冊はつぎの通り。
「東北を歩く」 増補新版 小さな村の希望を旅する 結城登美雄 2011/07 新宿書房
「アニミズムという希望」 講演録・琉球大学の五日間 山尾三省 2000/09 野草社
「森は海の恋人」 畠山重篤 1994/10 北斗出版
9)結城登美雄は、以前より東北の村々に独特の愛情をそそいできた人。とくに以前からの沿岸部のレポートが貴重なレポートとなっていた。
10)三省は独特な詩情を遺した同時代の詩人だが、その中でも、沖縄大学での最後の講義は貴重な遺書となっている。
11)畠山重篤は、沿岸部の実業家として、成功している。最近は冗漫な部分もあるが、「森は海の恋人」は、見事なムーブメントを起していた。沿岸部の今後の復興のバロメーターとなってくれるのではないか。
12)この時点で、被災地でも3.11関連の図書を見ることができるようになったが、被災直後はとてもとても、それらを直視する力はなかった。
14)「森の生活」というニュアンスの中に、何かの救いを求めていた。
15)3.11後に、まずはイメージしたのが「森の生活」だ。現実的にそのような環境も準備されていたが、かならずしも、そう簡単にはいかない。だが、イメージは「森の生活」だろう。
16)とにかく、震災のリアリティが圧倒的だ。なにか救いが欲しい。なにか足がかりがほしい。そんな時、「森の生活」がベストの選択肢であっただろう。
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