増補チベット密教 ツルティム・ケサン /正木晃 <7>
<6>よりつづく
「増補チベット密教」 <7>
ツルティム・ケサン /正木晃 2008/05 筑摩書房
★★★★★
1)当ブログにおける「ジャンルを象徴する3冊」に残っている本書であれば、ぜひ再読はしておきたいと思っていた。そこに、ブータン国王の「龍発言」があり、一挙にこの本を読みたくなった。
2)ざっと再読して、やり残しているなぁ、と思ったことを列挙しておく。
a、「ミラレパの百万歌」 完読
b、津田眞一「反密教学」再読
c、「現代人のためのチベットの死者の書」再読
d、ツォンカパの追っかけ
e、「サンヴァラ系密教の諸相」の再読
f、700年前のチベットの確定 明確化
g、ナーガルジュナ(竜樹)の追っかけ
h、「チベット密教の本」再読
i、チョギャム・トゥルンパ再読
j、その他
3)本文は当然としても、巻末の「読書案内」のリストは多いに役だった。リストの殆どを読破したつもりだが、ひょっとすると、「増補」版になった時に、読書案内も増補になった可能性もあり、それはそれで再チェックが必要だ。
4)本文を読んでみて実に奥の深い、よくまとまった一冊だと感心する。さらに数年後に読書したら、もっと違う印象になるだろう。
5)当面、急いやろうと思うのは、a、b、c、の三点。他のは時間がある時に順次やろう。
6)それにしてもチベット密教は、もう、ある意味末期的な症状を示していると思わざるを得ない。津田眞一が「反密教学」で引導を渡そうとする意味が分かる。
7)現代人にとっは、もう手の付けようのない修業体系となっており、グローバルな地球人スピリットを模索する立場とは、これだけの業績を上げたことについては敬意を表しつつ、新たなる始まりに期待する以外にない。
8)グローバルな現代地球人にとっては、もっとお手軽な瞑想法が必要でしょう。
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