OSHO ZEN TAROT <11> けち(THE MISER)
OSHO ZEN TAROT <11>
71. けち(THE MISER)
けちになるやいなや、あなたは生の基本的な現象——広がること、分かち合うことに対して閉じてしまう。
ものに執着しはじめるやいなや、あなたは的を外してしまう——あなたは外しているのだ。
というのも、ものが的なのではなく、あなたが、あなたの最も奥深い実存が的だからだ——素晴らしい家ではなく、素晴らしいあなた、多額の金ではなく、豊かなあなた、多くのものではなく、開かれた実存、無数のものに通用する実存だ。Osho Ancient Music in the Pines Chapter 2
解説:
この女性はまわりに要塞を築き、自分の宝だと思い込んでいる持ち物すべてに執着しています。実際には、彼女は自分を飾るひじょうに多くのものを——生きものの羽や毛皮もいっしょに ——蓄め込んでいるために、結果として自分を醜くしています。
私たちが執着しているもの、そして、自分たちの持ち物はとても貴重だから要塞で守らなければならないと感じていること、それをよく見ることをこのカードは促しています。
その宝はかならずしも多額な預金や箱に満ちあふれている宝石とはかぎりません―自分の時間を友人たちと分かち合って過ごすことや、自分の愛をほかの誰かに表現するリスクを負うことのような、単純ななにかでもありえます。
もし私たちが分かち合うのを拒否したら、ふさがれ、使われずに澱んでしまう井戸のように、私たちの宝は色あせて価値を失ってしまうのです。
あなたがなににしがみついていようとも、それを持って行くことはできないことを覚えておきましょう。握り締めている力をゆるめて、分かち合いがもたらす自由と広がりを感じましょう。Copyright © 2011 Osho International Foundation
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