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2011/11/20

私の愛した本 OSHO<82>振りかえり

<81>からつづく 

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「私が愛した本」 <82>
OSHO /スワミ・パリトーショ 1992/12 和尚エンタープライズジャパン 単行本 269p
★★★★★

1)当ブログにおける「ジャンルを象徴する3冊」なかでも、最後に残るべきはこの本であった。この本は何度も開いた。今回の書込みで82回となる。それでも、まだ読み足りない気がする。実際、こうして、最初から最後まで通読してみると、いままで読み落としていたところがたくさんある。それは、決して大きな部分ではないのだが、ああ、こういう繋がりだったのか、と、今は初めて気がついたりしている。

2)当初のもくろみは、これら三冊は、今回封印しようということだった。だいぶ読んだ本だし、役にも立った。だが、そろそろ卒業すべきであろう。次のステップにいくことにしたからには、古いものは置いていかれるべきだ。

3)「ウェブ進化論」はまぁまぁ封印できるだろう。オープンソースの思想や、ネット上の民主主義、分かち合いや、世界政府としての機能、などなど、まだまだ読み切れておらず、他の本で触れていない重要部分がある。だが、技術革新の日々の中、まずは封印できないこともないだろう。

4)「増補チベット密教」は、ちょっと複雑だ。読書案内リストは十分役だってはくれたのだが、本文をもっと読みこなしてみたい。読めていないところがたくさんある。しかし、こちらもまた、チベット密教そのものを、自らの道としないのであれば、封印してできないことはない。

5)そしてこの「私の愛した本」も封印の予定だった。だが、まだそのリストにあっても手に取っていない本もあるし、あらためて読むと、別な意味にもとれてくる。ましてや自らのマスターの本であれば、ますます取扱いは難しい。それでもやっぱり封印するとする。

6)ただし、逃げ道はある。せっかっくネット上に転記しつづけてきたのだから、今後、この三冊が必要となる時は、できるだけわがブログの流れの中で活用することにしよう。つまり、自分のものとして、もっと血とし、肉としなければならない。

7)あらためてこの本を読みなおし、あ、これも読み直し、これも抜けていると、気がつくところが多い。多分、その作業は延々に続くのであろう。しかし、ここで、当ブログは一旦、締めに入るのであり、また、次なる他のものも吸収していかなければならない。

8)さて、当ブログでは依然、この本をダイジェストする意味でも、「OSHOのお薦め本ベスト10(私家版)」を作成しておいたのだが、どうやら、他にもお勧め本があったのにも関わらず、見落としていたようだ。今回発見したので追記しておく。

9)ヴィマルキルティが死の床に伏せっていた。そこでマンジュシュリが彼に質問している。あるいはむしろ、この人の質問に答えている。このおうにして「ヴィマルキルティ・ニルデッュ・スートラ(維摩経)」は生まれた。本当に偉大な本だ。

 この本が特にどの宗教にも属さないために、気にする者は誰もいないようだ。これは仏教徒の本ですらない。彼は仏陀の正式な弟子だったことはないからだ。ヒトはあまりにも形式に敬意を払い、その精神を忘れる。私はこの本を、真の探究者すべてにすすめる。読む者はここに、ダイヤモンドの鉱山を見つけるだろう。Osho 「私が愛した本」p145

10)この「私が愛した本」はまだまだ読み返す必要がある。だが、今はむしろ、一旦「禅宣言 OSHOのまな板に乗った人々」リストの方に目を移してみようと思う。

11)私はいつも科学を「ますます小さなことについて、ますます多くを知ること」と、そして宗教を「ますます多くのことについて、ますます少し知ること」と定義している。科学の行きつくところは、無についてすべてを知ることだ。そして宗教の行きつくところは、すべてを知ることだ・・・・すべてについて知るのではなく、ただ知るだけだ・・・・「について」ではなく----ただ知ることだ。科学は無知に行き着き、宗教は光明に行き着くことになる。Osho p232

12)この見事な定義も見落としていた。

13)今回、通読してみて、やはり、カリール・ジブラン、ウィットゲンシュタイン、アラン・ワッツの、それぞれの追っかけ+再読は必要だな、と思った。

14)まずは、これを持って、第何次かの、この本の卒業とする。

<83>につづく

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