「宮沢賢治『銀河鉄道の夜』」<2> NHKテレビテキスト100分de名著
<1>よりつづく
「宮沢賢治『銀河鉄道の夜』」 <2> NHKテレビテキスト100分de名著
ロジャー・パルバース 2011/11 NHK出版 ムック 89p
★★★★★
1)なんでこんなに、震災の後の風景に賢治はマッチしているのだろう。言葉にならない、表現をすることさえ臆してしまうような風景を、賢治と一緒なら、なんとか形に名前を与え、動きが、風や、音として再現されてくるようだ。
2)「第1回 賢治の伝言」につづいて、「第2回 悲しみから希望へ」。わずか25分の番組だが、そのコンパクトさがちょうどいい。
3)ロジャー・パルバースの気持ちはどんなものか、といぶかった第1回だったが、次第次第に、賢治と長く生きてきたこの米国出身のオーストラリアの作家、劇作家、の真意が伝わってくる。
4)賢治といると、素直になる。賢治となら、なんだか、この瞬間だけでも、なんとかやり過ごせるような気になってくる。
5)方十里 稗貫のみかも稲熟れて み祭り三日 そらはれわたる 賢治
6)ひとびとの幸いを願った賢治の最後の言葉は、「そらはれわたる」、だった。
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