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2011/12/05

探求の詩 OSHOが語る神秘家詩人・ゴラク


「探求の詩」OSHOが語る神秘家詩人・ゴラク
OSHO/スワミ・プレム・グンジャ 2011/02 市民出版社 単行本 589p
Vol.3 No.0558★★★★☆

1)出版社からの案内でこの本が出ることは知っていて、楽しみにしていた。実際に手に取ったのは、3.11後にようやく再開した書店でだった。帰り道、こちらもようやく再開し始めた電車の中で読み始めた。

2)「クリシュナ、パタンジャリ、仏陀、マハヴィーラ、ゴラク・・・・・カビールはゴラクに吸収される。ゴラクは根だから省けない。シャンカラは難なくクリシュナに吸収される。シャンカラはクリシュナの一部の表れ、クリシュナの単なる一面の科学的な解釈だ」
 すると彼は言った。「なら四人だけ残すとしたら」
 私は次の名前を挙げた。「クリシュナ、パタンジャリ、仏陀、ゴラクだ・・・・。マハヴィーラは仏陀と大差ないからね。違いは微々たるものだし、違いといっても単に表現上のことだから。マハヴィーラの偉大さは仏陀の偉大さで一つにしてもいい」
 彼はこう言いだした。「じゃあもう一人削って三人選んでください」
 私はこう続けた。「この四人の個人的な特徴は四つの方向性のようなもの、この四つの次元は時空の四次元のようなもの、この四つの腕は四つの腕を持った神の概念のようなものだ。実際、神は一人だが、腕は四本ある。誰かを省くことは腕を一本切り落とすようなことだから、それはできない。今までは話に乗ってきたけど、数を減らしてこれたのは、除外しなかったのが今までは服だったからだ。これ以上となったら腕を折らないといけない。私に腕は折れない。そういう手荒なことは勘弁してくれ」
 スミトラナンダンは言った。
 「ちょっと疑問に思
ったのですが、マハヴィーラが削れても、ゴラクは削れないのですか」p10「ダイヤの原石」

3)このレクチャーが行われたのは、文脈から考えて1970年代(1979?)のプーナ。インド人達を中心としてヒンディー語で行われた「Maro Hejogi Maro」が、英語に翻訳されたのが2004年?。そのタイトルも「Die O Yogo Die」である。「死ね ヨギよ死ね!」である。

4)ゴラクなくしてカビールはない。ナナクもダドゥーもワジドもファリッドもミーラも、ゴラクがいなければ誰もあり得ない。こうした人たちの基本の基本はみなゴラクにある。だから高々と寺院が建てられてきたのだ。黄金のたくさんの尖塔がこの寺院に建てられたが、土台の石は土台の石だ。金の尖塔は遠くからは見えても、土台の石よりも重要になることはあり得ない。土台の石は誰にも見えないが、この土台の石の上に全構造物が立っている。壁という壁が、尖った高い塔やドームがすべて立っている・・・・人々は塔やドームを崇拝し、土台の石のことをすっかり忘れてしまっている。同じようにゴラクも忘れられてきた。p11「同上」

5)相変わらずの順調な滑り出しだ。この調子でOsho節に乗って読み進めることはそれほど難しいことではない。しかし、と思う。3.11後に進めるべき読書として、果たしてこの本が優先されるべき一冊として存在するだろうか。結局は、この本は読みかけのままになっており、他の3.11関係の本などを読むことになった。

6)タイミングではない、といえば、3.11以降ということだけではなく、いつにおいても、このゴラクに対するヒンディー語レクチャーは、Oshoの第一冊目を飾る本ではないだろう。この本を、2011年において、しかも日本語で読み始める人がいたとしたら、それはそれが機縁なのだろうが、私はベスト本ではない、と思う。

7)ゴラクや他の法脈について、なかば常識的に刷り込まれているインドの大衆においてこそ語られ伝えられるべき内容が多く、しかもプーナ1におけるサニヤスなどがテーマになったりしている。その周辺は十分に理解しながら、読み進められるべきだろう。

8)いずれにせよ、当ブログにとってのOsho本は、単なる読書、という以上の重みがあるので、一気には読み進めることはできない。ひっかかり、とっかかりしながら、いつ終わるとしれない、新しいひとつの旅にでるような思いで、ひとつひとつの講話録に取りかかるのである。

つづく・・・・・だろう。

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