日本人は何を考えてきたのか 第3回 森と水と共に生きる ~田中正造と南方熊楠 NHK Eテレ
「日本人は何を考えてきたのか」 第3回 森と水と共に生きる ~田中正造と南方熊楠~
NHK Eテレ 2012/01/22
Vol.3 No.0603★★★★★
どうもスッキリしないので、車でお散歩。大型書店の中をあてどもなく歩き通す。もし3.11と宮沢賢治をつなぐだけでいいのであれば、もうこれは石寒太「宮沢賢治 祈りのことば」で決まりだろう。この本は、当ブログ2012年上半期の新書ベスト10にかならず入るだろう。分かりやすく、十分かつ、奥深く、読んでいて癒される。
しかし、3.11と賢治とダイレクトにつないで、それだけでいいのか。スッキリはするけれど、なにかが大きくカットされてしまっているのではないか。そこで、中沢新一の「日本の大転換」を立ち読みしてみる。これは当ブログとしては未読であるが、気になる一冊ではある。いずれ精読するつもりではいたが、立ち読みレベルでは、どうもいまいち頭が重くなる。
軽く切り替えて、梨木香歩の「西の魔女が死んだ」をぱらぱらめくってみる。先日DVDを見たかぎりにおいては、かなり関心を魅かれるシチュエーションではあったが、映画の出来としてはいまいちなのではないか、という印象を持った。原作はもっとすばらしいに違いない。
だが、立ち読みのパラパラ読みにはあまり違いが感じられない。こちらもいずれは原作を読むとしても、今日のイライラは解消されそうにない。ちょっと気がついたのは、森の中の魔女の隣人のゲンジさんは、実はケンジさんで、賢治をイメージをしていたのではなかったか、ということ。そういう風に読んでいくと、なかなか意味深いゲンジさんではある。
ネグリの「スピノザとわたしたち」をまたまた立ち読み。こっちもなぁ、面白いのだけど、読みきるには私の力量が足らない。それに、本当の意味で、今日のイライラを解消してくれる程の即効力がないのではないか。
そんなこんなで、立ち読みするともなくウォーキングをするでもなく、オヤツを買って、ぶらぶらして帰宅。つまみ食いをはじめる。これはよくない兆候だ。こういう形で、いつもストレス太りが始まるのだった。
読む気もないので、手もとの本は未読の分も含めて返してしまった。とりあえず読む本もない。テレビをつけて、つまらない国会ニュースを見る。ああ、もうどうでもいいよなぁ。スイッチオフ。
ん、そういえば、先日録画していた分があったな、と、またテレビにスイッチを入れて録画を見た。ああ、これこれ、これで本日のストレスは解消されそうだ。
出演者の一人は中沢新一。みんなテレビに出る時はやさしく説明してくれるのに、なんで本を書くとなると、あんなに面倒くさいことを書くんだろう。中沢の「日本の大転換」も、このテレビのレベルに書きなおしてくれるといいのに。
中沢は先日、「現代思想2011/11」の中の「エコロジーの大転換」で、賢治とともに、南方熊楠と田中正造に触れていた。「緑の党らしきもの」の旗頭として掲げたいということだった。熊楠については、当ブログとしては、すこしづつ触れ始まったところ。
あんまりめんどくさいことになるのは嫌だが、スッキリしないのも困る。この番組、なかなか面白いのだが、「日本人」としているところが気にいらない。なにか別な表現はなかったのか。次回は、幸徳秋水に触れるということなので、さっそく見逃さないように予約しておいた。
それにしても思うことは、3.11後の賢治、という意味では、もう石寒太「宮沢賢治 祈りののことば」で決定でいいのではないか。これ以上深追いしている場合か。賢治は賢治で面白いが、ほどほどにして、当ブログなりに、もうすこしまとめておかなくてならない。特に「地球人スピリット宣言草稿」はどうなったのかな。
そんなこんなを思いつつ、今日はすこし体制を調えるべき日となった。周囲にインフルエンザが蔓延し、すこしく微熱があるようにも思えるところが、イライラ原因の一つなのかもしれない。すこし休もう。
| 固定リンク
「34)地球人スピリット宣言草稿」カテゴリの記事
- 足に土―原人・アキラ 須貝 アキラ 追悼集 <7>(2012.02.16)
- 宮沢賢治祈りのことば 石寒太 <3> 悲しみから這い上がる希望の力(2012.02.16)
- デクノボーになりたい 私の宮沢賢治 / 山折哲雄(2012.02.16)
- 宗教詩人 宮沢賢治―大乗仏教にもとづく世界観 丹治 昭義(2012.02.15)
- OSHO ZEN TAROT <43> RECEPTIVITY(受容性)(2012.02.15)
コメント
このところ、会長の動向や、編集委員の言行で、なにかとガッカリのNHKだが、情報源としては、頼りになる。素晴らしい番組が多くある。だけど、これらは下請けのプロダクションの作品だったり、フリーディレクターの持ち込み企画だったりする。もっともっと門戸を広げて、言論の自由を維持してね、NHKさん.
投稿: bhavesh | 2014/03/09 07:32