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2012/01/18

長岡輝子 宮沢賢治をよもう ETV8シリーズ 授業

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「長岡輝子 宮沢賢治をよもう」 
出演・長岡輝子 1987/9/29放送 NHK ETV8シリーズ授業 VHS
Vol.3 No.0589★★★★★

 図書館の視聴覚資料としては、もっとも古い部類に属する賢治関連資料である。それは古い、というよりは、もっとも早い時期から賢治を語る活動を続けてきた、というべきであろう。ググッてみれば、生まれたのは1908年〈明治41年)、賢治におくれること12年、彼女が小学生の頃、賢治は盛岡高等林学校(現岩手大学農学部)で学んでいた、ということになる。

 各分野で活躍する学者・芸術家・財界人が母校の教壇に立って、後輩を相手に"授業"をしたらどうなるか。子供たちは何に心をゆり動かされるだろうか、その授業風景を伝える。
 第一回は岩手地方の言葉を駆使し、美しい詩的世界を展開した宮沢賢治の詩を例に俳優の長岡輝子さん(79歳・放送当時)が教室の子供たちにことばのゆたかさについて教える。
HP番組内容紹介より

 岩手大学付属小学校において、卒業生先輩として子供達と賢治をよむ45分。1980年代には「おしん」の奉公先の優しいおばあちゃんとして有名になた著者は、おしんに諭すごとく、やさしく、あるいはちょっと厳しく、小学生たちに授業を授ける。

 本を読むだけではだめ、自分で行って、見て、感じなければ本物にはならない。おじいさん、おばあさんがいたら、それは素晴らしいこと。お年寄りからたくさん学ぶことがある。土地の言葉は大きな財産。文字には決して表わすことのできないニュアンスがある。人まねする必要はない。自分なりの表現を心掛ければいい。

 そんなことのひとつひとつを、わずかな時間の間に、子どもたちの子供たちの心へ、ダイレクトに話しかける。使われた教材は「チャグチャグ馬コ」と「雨ニモマケズ」。イーハトーブ弁のネイティブスピーカーである長岡輝子の朗読は実に素晴らしい。

 彼女は、老齢になってなお活動をつづけ、2010年に102歳で亡くなった。

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