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2012/01/01

ロード・オブ・ザ・リング<1>


「ロード・オブ・ザ・リング」<1>
原作:J.R.R.トールキン 制作年:2001年 制作国:アメリカ DVD 178分 受賞履歴:アカデミー賞撮影賞/アカデミー賞作曲賞/アカデミー賞メイクアップ賞/アカデミー賞視覚効果賞
Vol.3 No.0576★★★★☆

 新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。2012年元旦。

 3.11のあった昨年のこと、年は明けたとは言ってもあまりめでたくはないので、今年の年賀状は控えめにしよう、という動きが強い。それでも、仕事用に、年に一度の挨拶はどうしても必要である。ひさしぶりの知り合いや友人たちからの年賀状はうれしい。

 他の行事も控えめにして、今年の正月は、あらかじめ借りていたDVDで「ロード・オブ・ザ・リング」三部作を見ることにした。12月に一部見かけたのだが、それぞれ3時間に及ぶ大作の3部作なので、ちょっと年末の忙しい時期に見ることはできなかった。

 ホビット村やら指輪物語やら、昔から気にはなっていた作品ではあるが、なかなかまとめて読むことも見ることもできなかった。石川裕人戯曲集「時の葦舟」三部作の巻末に「引用作品」とあるかぎりは、こちらの面からもぜひ一度見ておきたかった。

 指輪にまつわるストーリーの展開、そしてファンタジックな映画の創り方は、まずまずのエンターテイメントということで、さまざまな賞を総なめするのはわかる気がする。家族はすでにみんな見ているのに、見ていないのは私だけ。いろいろ聞きながらも、見どころをチェックする。

 しかしまぁ、子どもたちのロマンをかきたてるのはいいとしても、大人たちもこの作品に魅力を感じるのは、みんな自らの人生の中に、このようなストーリー性を求めているのだろうなぁ、と思う。

 伝説は歴史となり、歴史は神話となる。言い伝えが伝説になり、伝説が神話になっているところこそ、一番危ない、と言っていたのは「仙台平野の歴史津波」の飯沼義勇だった。おはなしだから、リアリティがない、なんて遠ざけていては、見失ってしまうことも多い。

 今年は、心あらたに、ファンタジックな世界やら、物語の世界も積極的に旅していこうと思う。方向性を見定めつつ、幅も広げながら、ことしも、図書館通いが続きそうだ。

<2>につづく

 

 

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