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2012/02/19

Zen Mind, Beginner's Mind  禅へのいざない 鈴木俊隆 <1>

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「禅へのいざない」 Zen Mind, Beginner's Mind <1>
鈴木 俊隆 (著) 紀野 一義 (翻訳) 1998/06 PHP研究所  単行本 261p
Vol.3 No.0618★★★★☆

 ジョブズの関連本は、大谷和利「スティーブ・ジョブズとアップルのDNA」と、石川温「スティーブ・ジョブズ奇跡のスマホ戦略」を、読んだから、もうじゅうぶんだなぁ、と思っていたら、書店のコーナーで、見なくてもいいような本の腰巻を見てしまった。

 「ジョブズの禅」ときた。

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 彼の心を捉えたのは、瞑想を通じて悟りに至るという考えだ。西洋の合理的思考の対極に位置し、旅やコミューンを通じて直感を重視する東洋思想に触れたジョブズは、直観力は知力よりもパワフルであると感じ、それを磨くために好んで瞑想を行うようになった。結局のところ、誰かほかの人間から指導や指図をされるのではなく、自らが自然に目覚めていくという悟りのスタイルは、彼の性格的にもジョブズに適した精神修養の方法だったものと思われる。「スティーブ・ジョブズとアップルのDNA」 p024 「コミューンから禅へ」

 たしかに彼がZENに傾倒していたことは報道されていた。しかし、ここに来て、何もジョブスを使ってまで、本を宣伝しなくてもいいのではないか、とちょっと反感を感じた。この本なら、図書館に入っているはず。

 そう思って帰宅し、検索してみたら、なんと、この前まで、この本の腰巻は、佐野元春が務めていたようなのだ。う~ん、なるほど~。機を見て敏なマーケッターたちが、ジョブズ・ブームに乗ろうとしているかのようで、ちょっとウンザリ。

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 でも、よ~く見てみると、この本、もともとは1970年に原書がアメリカででたものだが、その邦訳としてでたのが1998年。その時の邦訳者は、紀野一義だった。紀野は、もともと鈴木俊隆とは深い縁があったらしく、まずは、その邦訳者としてはうってつけだったはず。

 しかしながら、その時のタイトルは「禅へのいざない」。ちょっと古臭くなっているとは言える。そして、今、今店頭に並んでいるものは、タイトルも「禅マインド ビギナーズ・マインド」となっている。出たのは2010/08。ごく最近のことだ。しかも、翻訳者は、松永太郎となっている。松永は、ケン・ウィルバーの「進化の構造」や、「統合心理学への道」「インテグラル・スピリチュアリティ」「存在することのシンプルな感覚」、などの邦訳で有名だった。

 ああ、これは新しい邦訳なのだな、と期待したところ、検索してみたら、なんと松永太郎氏は2010/10/15に61歳という若さで亡くなっていたこと知った。なんということか。

ご冥福をお祈りします。合掌

 さて、紀野一義訳を図書館から借りて読み始めたところだが、なるほど、たしかにちょっと年代がかった翻訳ではある。これで佐野元治やジョブズのイメージとはちょっと違っている。まぁ、そんなこといちいちいうなら、英語で読めばいいことなのだ。ジョブスは、もともと英語の原文で読んでいるわけだし、日本人向けの禅「入門書」は他にもたくさんある。 

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 という訳で、なにはともあれ、この三冊を読み比べてみることとして、まずは紀野訳を開いてみることにした。

<2>につづく

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