星の遊行群 1975年ミルキーウェイ・キャラバン<1>
「星の遊行群」 Vol.1 <1>
星の遊行群 ミルキーウェイ・キャラバン 1975/03 ミニコミ雑誌 p135
Vol.3 No.0611★★★☆☆
人生の中には、できれば思い出したくない、恥ずかしい話が、いくつかあるはずだ。それは誰でもそうだろう。でも、私の場合は、他人より多いエピソードがあるかもしれない。思い出せばキリがない。
中学生時代に、学級新聞を創ることになった時、「MPC」というタイトルにした。増中ペーパーズ・クラブとかなんとか理由を付けたのだが、実は、これは除草剤の名前だった。悪い雑草をやっつける、という意味だったのだ。
レイチェル・カーソンの「沈黙の春」がでたのが1962年だから、それから数年後の日本の中学生には、まだ農薬の悲劇的側面を考える余裕がなかったと言えばそれまでだが、今考えてみれば、あまりにセンスのないお話ではないか。
高校の時、学校誌にクラス紹介を書くことになった。私はありきたりの文章を書きたくなかったので、ウンウン考えたのだが、締めきりがやってきてしまった。そこで考えたのが、ひとつのパロディで「共産党宣言」の部分を抜き書きしてやろう、ということだった。私としては、結構面白いと思っていたのだ、が・・・・・。
同じクラスの同級生だった編集委員とすったもんだの末に、結局は、顧問の教師がそれを外してしまい、まったく別な生徒にまったく別なクラス紹介を書かせたのだった。それはそれでしかたない。私も顧問の教師だったら、そうしたかもしれない。しかし、私の書いた文章は別枠で、巻末に投稿として、掲載されたのである。
高校の学校誌に「共産党宣言」の原文。しかもその下には、私の名前が著者として刻銘さえされていたのである。これは、ホントにチョ―恥ずかしい。この世に「共産党宣言」を、自分の作品だ、と言えるのはカール・マルクスと、フリードリッヒ・エンゲルス以外にはいない。ましてや私などが、登場する場面ではない。もう40年前の学校誌などを持っている奴などいないとは思うが、人生の中の大きな汚点である(汗~~)。
これからメモしておくお話は、これらに続く、私のチョ―恥ずかしいお話の中の一つである。「星の遊行群」をネットで検索してみれば、私のブログ以外でてこないが、別名である「ミルキーウェイ・キャラバン」なら沢山でてくる。
みんな忘れてしまった話だし、そもそも知らない人がほとんどなので、メモすることも憚れるが、当時、迷惑をかけた(?)人たちもいるので、懺悔の意味も込めて、経緯を記しておくことにする。
と、上段に構えてしまったが、どこからメモし始めたらいいものか。朝日新聞の記事関連で「プロメテウスの罠」に出てきた「足に土―原人・アキラ 須貝 アキラ 追悼集」にやたらと「星の遊行群」という言葉がでてきた。
あんまりにもいろいろなことが関わっているので、今回は、項目だけを箇条書きにしておいて、あと、思いついた時に、各論につっこむことにする。
1)1975年という時代があった。
2)星の遊行群あるいはミルキーウェイ・キャラバンというものがあった。
3)日本にも、共同体やコミューンを模索する動きがあった。
4)機関紙あるいは文集「星の遊行群」があった。
5)その編集過程でさまざまなドラマがあった。
6)私はその中で、私なりの感慨を持っていた。
7)私は例によって、また出来そこないのパロディみたいなことをやってしまった。
8)最初、印刷所となっていた部族系CCC印刷所で、なぜか私の文章だけが、印刷拒否された。
9)ある意味、私の思惑通りに物事はすすんだが、結局、私の文章だけが、「蘇生」系の谷原コミューンで印刷され、無事、一冊の本となって世にでた(1500部)。
10)しかし、なぜに、あの時、私はあのパロディを書いたのか。
11)カウンターカルチャーと、コミューンと、タントラと。
12)心の隙間。
13)自宅出産。
14)「存在の詩」との出会い。
15)雑誌「時空間」の廃刊。
16)共同生活スペースとしての「雀の森」の終焉。
17)瞑想、あるいはスピリチュアリティ。
18)1976年以降。
19)その後のネットワーク。
20)その後の、それぞれの道。
21)そして21世紀とポスト3.11。
22)それからそれから・・・・・・・
思えば、現在進行形の「地球人スピリット宣言草稿」に連なる部分もあるし、次なる「ベルゼバベシュの孫への話」にも連なる部分があるのだが、ここはここ、1975年、というテーマで、すこし文字として固定化しておく必要があるだろう。
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