トワイライト・フリークス 黄昏の対抗文化人たち 山田塊也 <3>
「トワイライト・フリークス」―黄昏の対抗文化人たち <3>
山田 塊也 (著) 2001/11 ビレッジプレス 単行本: 250p
もしこの本が残されなかったら、多くのことが失われてしまったろう。この本でこそ明らかになったことがたくさんある。翻って、幸いこの本が残されものの、この本をいかように読むかは、なかなかむずかしい。
ヤクチュウとさえ蔑称されそうな経歴は、個人的にはまったく共感しない。むしろ、敬せずして遠ざけたい。実際、飛ばし読み、あるいは、流し読みした。そこから展開される論旨には、雑なバグが多すぎ、対応できない。
だが、現場にいた人にしか書けないことがたくさんある。この人が生きた道をそれなりにトレースすることができる。この人がいたからこそ起きたこともたくさんある。でもそれって、ちょっと違う。関係者以外にとって、どれだけの意味があるだろう。
実際に会い、現場を共有していた限り、私も部外者ではない。時代を、人生を共有している部分もなしとはしない。しかし、そこから波及する私の知らなかったこともたくさんこの本から教えてもらった。
ナーガという詩人の限定100部の詩集。この限定100部に共感する。詩は読んだことないけれど、いつか読みたい。
ポンからみたばあい、ナナオとも三省とも、距離をたもっていたこともわかった。スナイダーにはやはり、一目おいている。
1975年の、こちらがわからの一方的な断絶j以来、あえてさけてきた道ではあるが、3・11以降、彼らのことを見返してみようと思い立ったのはなぜだろう。そこにはそこにしかない、蜜があった筈だ。
読めば読むほど、自分のみちではないことが明確になり、より解像度の高い実像を結び始めた。しかし、それは想定内の結末だった、と、個人的には思う。私は私に道をゆこう。
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