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2012/03/16

ココぺリの足あと ななおさかき <3>

<2>よりつづく


「ココペリの足あと」 <3>
サカキナナオ/原成吉 2010/08 思潮社 単行本 220p

 思えば、詩人サカキナナオの詩集はそれほど多くない。日本語で出ているのは、ほんの数冊だ。そういえば、ポンだって、三省に比べたら、ごくごくわずかな記録しか残していない。いや、これは逆に三省が突出していた、というべきなのだろう。

 ナナオはナナオであり続けた。三省は三省にしかなりようがなかった。ポンには若さがあり、揺らぎがある。ナーガという人については知らないが、実に寡黙なイメージがある。みんなそれぞれだ。

 ナナオにはユーモアがあり、三省は涙し、ポンは怒る。ナーガという人は多分、瞑目する。それぞれがそれぞれに生きた。一幕の人生芝居である。

 時代があり、出会いがあった。生きる人々の群れがあり、つかずはなれず、多生の縁を生きた。

 ひとりづつ、みんないなくなる。そしてまもなく私もいなくなる。

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