できることをしよう。 ぼくらが震災後に考えたこと 糸井重里 ほぼ日刊イトイ新聞
「できることをしよう。」 ぼくらが震災後に考えたこと
糸井重里/ほぼ日刊イトイ新聞編集部 2011/12 新潮社 単行本 398p
Vol.3 No.0630★★★★★
この本も家族の誰かが読みかけて、茶の間においてあった本。最近の私の日常はとてもこのような400ページもあるような厚い本を読もうという気力はない。が、それでも、この人の本なら、目をとおしておこうか、という気になる。
若い世代には人気があるようだが、私らの世代になると、この人物を露骨に嫌う友人たちも少なくない。還暦をすぎてまだ、ぼくら、という言葉遣いにあるように、軽くて薄く見える点も、マイナス要素であるようだ。逆にそこが魅力t的に思えたら、一読の価値はあるだろう。
と思いつつ、読んだのは最初だけ。どうも気力が続かない。内容も面白いし、書いてあることが地元のことなので、無関心でいられる訳がない。
ただ、光をあてている部分と、その他の部分に差がありすぎる。宅配便だって、一社だけではなく、各社がんばった。表紙にしている会社の宣伝をするための本なのか、勘ぐることさえできる。
そもそもボランティア活動などは、やったやったと大騒ぎするようなものではなく、無名性のなかで、そっと密かに行われるべき行為なのであって、いちいちレポートするようなものではないはずだ。
そういう反感がわいてくると、この本の後半はよめなくなる。所詮、目立ちたがり屋の目立ちたい行為の一環が、震災という「お祭り」のなかで展開されているだけではないか。震災前から、この地域を知り、その問題点を考えていた人々にとっては、そう感じる部分も少なくないだろう。
軽薄といえば軽薄。もっと深刻にとらえたい。深刻、というのも、これまたひとつの病気なのだが、どうもそれが体質なのでしかたない。
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