日本の大転換 中沢新一 <2>
<1>よりつづく (って、<1>は無かったかも・・・・)
「日本の大転換」
中沢新一 2011/08 集英社 新書 155p
Vol.3 No.0628★★★★★
この本もすでに立ち読みして概略は知っているが、いずれゆっくり熟読しようと予約していたものだ。予約が多く半年ちかく経過してようやく私の番に来たのだが、今回もまた熟読するほどの時間はないようだ。結局はよく読まずに返却、ということになりそう。
最近の私は、どうも、この「日本」という奴がすきではない。日本というくくりで、なにかが表現されているのだろうか。たしかに弧状列島は、地球の北半球にあり、私が日常的につかっている言葉で話せる人間たちが住んでいそうだ、ということはわかる。
しかし、ひとくくりとしての日本なんて、実感しようがない。メディアやなにかの統計的な手法のなかで、ぼんやりとうかんでくるものはあるが、それらと一体化した「私」を想定することが、ますます難しくなりつつある。
がんばろう日本。絆でささえあって、この震災を乗り越えていこう・・・。ほんとうだろうか。
3・11という震災だって、全体を実体験した人なんて、ひとりもいないはずだ。それぞれが、自分の場で、自分の五感で体験したのが、そのひとの3・11なのであって、あとはメディアなどからのバーチャルなイメージでしかないはずだ。
原発についての後だしじゃんけん議論を聞いていても、どこか、寒い。みんな正義感ぶっていて、悪い奴などひとりもいなういかのようだ。私がわるうござました。したがって私はここで切腹をして懺悔します、という人物はひとりもいない。
もっとも、いまさら切腹されても手遅れなので、そんなことはやめてほしいが、責任をとる専門家がいない、といのも不思議だ。詳しい人たちがきちんとやってくれれば、私のようなしもじもは、余計なことに気をそらさずに、自分のことに専念できるんだが。
バスにのったら、行き先を確認して、あとは居眠りでもしていればいいはずなのだが、どうも、運ちゃんへの信頼やら、バスのメンテナンスやらが、バラバラで、おちついてバスにのっていられない。これじゃ、自分の足で歩いたほうが確実だ。そう感じることが多い。
中沢の「大転換」とやらもなんだかな~~。本人は真面目なつもりなのだろうが、実効性が薄い。
鬼ヶ島の鬼を退治しにいく「日本一」は多けれど、どれもこれも、滑稽話に見えてくる。
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