もし、日本という国がなかったら ロジャー・パルバース <2>
「もし、日本という国がなかったら」 <2>
ロジャー・パルヴァース/坂野由紀子 2011/ 12集英社インターナショナル/集英社 単行本 314p
3・11後に立ち上がってきた宮沢賢治シンドロームの中で、NHKの番組に登場したことで、この人物を知ることになった。その履歴も、その言説もなかなか興味ひかれるところではあるが、今ひとつ納得感がない。
極端に言うと、自民党も、民主党も、社民党も、公明党も、共産党も、たちがれ日本も、みんなの党もあるから、日本はすばらしい、と言われているようで、とても奇妙な心境に襲われる。日本びいきも過ぎると、気持ち悪い。この本を読んで気持ちよくなるひとはいるのだろうか。
「真に非宗教的な先進国、日本 世界を対立から救うのは、日本以外にない」p275などは、うす気持ち悪くなる。大体において、自分達は我欲で対立を作っておいて、あとは、誰かさんにおまかせなんて、ズルい。自分のケツは自分で拭くしかないだろう。
それに、なにかを「国」という幻想に託してしまうところに、また新たなる迷妄を産み出すことになる。危なくて、この人の言っていることに耳を傾け続けることができない。
この人の言っていることは、もし、日本という国がなかったら、私は「成功」しませんでした、ということだけで、これだけ日本を利用させていただきましたよ、ああ、楽しかった、という根無し草の放浪譚でしかない。
この本、最近の本である。気を取り直して再読することもあろうが、大きく印象がかわることはあるまい。ただ、今回は時間がなく飛ばし読みだったことが悔やまれる。
つづく・・・・かも
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