禅マインド・ビギナーズ・マインド 松永太郎訳 <1>
「禅マインド ビギナ-ズ・マインド」 <1>
鈴木俊隆/松永太郎 2010/08 サンガ 単行本 236p
Vol.3 No.0621★★★★★
極端に読書時間が失われている。まともに本を読む時間がない。よみたい本がないわけでもなく、手元には、いくつも良書がとどている。このまま目を通さずに返却するのもしゃくなので、後日の再読のためにも、メモだけランダムにのこしておく。
こちらは松永太郎訳。紀野一義訳より、解説がすくないだけあり、すっきりしているが、必ずしも、優れている、というわけでもない。松永太郎のほぼ最晩年の仕事になるのだろうが、ケン・ウィルバーなどを経て、ここに至るのか、という、安堵とともに、失望感もある。
ジョブズの禅、等と言われているが、はっきり言って古くさい。中国で始まる曹洞禅の宣教師のテキストのような仕上がりだ。これなら、むしろ紀野訳の解説つきのほうが、禅の深みを感じる。
インドから中国に渡ったボーディ・ダルマは宣教師ではなかった。一人のブッタとして中国に現れたのだ。鈴木俊隆は、自らを宣教師以上のものとして表現しなかった。それが、いわゆる初心なのだろうが、まず、それはそれでよしとしよう。
しかし、道を歩む者として、本、とくに、このような本には長い間、執着すべきではない。この本は越えていかれなくてはならない。
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